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世界のおいしい旅 第2回
食材の宝庫、カリフォルニアの魅力は美食にあり!

旅の楽しみは数あれど、おいしい料理は絶対に外せない!そんな方にお届けする旅と食のお話。第2回の舞台はアメリカの西海岸に位置するカリフォルニア。ワインの銘醸地ナパ・ヴァレーを中心に、全米きっての美食エリアの魅力を紹介します。食のトレンドに敏感な地元の人たちは、どのように食事を楽しんでいるのか、カリフォルニア州観光局のマージョリー・デューイさんに聞きました。

text WINE OPENER編集部

世界のおいしい旅 第2回

世界のおいしい旅 第2回
カリフォルニア州観光局 日本支局長
マージョリー・デューイさん

自然に恵まれたカリフォルニアは食材の宝庫!

―カリフォルニア州といえば、ロサンゼルスやサンフランシスコといった大都市、またナパ・ヴァレーをはじめとしたワインの銘醸地があり、美食の最先端という印象があります。カリフォルニアではどんな料理が食べられるのでしょう?

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カリフォルニア中部に広がるオリーブ畑

マージョリーさん(以下敬称略、マージョリー):確かにカリフォルニアはアメリカを代表する美食エリアですが、特別な料理というのはないんです。逆に世界中の料理が食べられるので、何でもあるんですよね。特長を挙げるとすれば、“地元の新鮮な食材を使う”という点でしょうか。今や世界中に広がったファーム・トゥ・テーブルという考え方もカリフォルニアから始まったと言われています。

―ファーム・トゥ・テーブル(Farm to table)とは、生産者から消費者へ、新鮮で安全な食材を届けるということですね?

マージョリー:はい。地産地消とかオーガニック食材といった、昨今の食の潮流にもつながってきます。生産者の顔が見える食材を使い、シェフがオリジナルの料理を生み出す。それがシェフによってフレンチベースだったり、イタリアンベースだったりするわけです。私たちはカリフォルニア・フュージョンなんて呼んでいます。

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サンフランシスコの売店に農家直送のフルーツが並ぶ

―シェフのインスピレーションが光る料理なんですね。主な食材といったら何ですか?

マージョリー:カリフォルニアの中央部にはセントラル・バレーという肥沃な土地が広がっていて、さまざまな野菜やフルーツが栽培されています。なかでもアボカドやアーティチョークは定番の食材です。

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カリフォルニアではさまざまな料理に使われるアーティチョーク

ナッツも豊富で、特にアーモンドは料理にもよく使われます。余談ですが春はアーモンドの花が満開。桜に似た花はとってもきれいですよ。

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可憐なアーモンドの花は2月~3月中旬頃が見ごろ

乳製品も充実していて、チーズはとっても種類が豊富です。フレッシュからハードタイプまで揃っていますが、個性的な山羊のチーズはぜひ味わっていただきたいです。

―カリフォルニアは太平洋に面していますがシーフードはいかでしょう?

マージョリー:もちろん絶品です!タイやスズキといった魚のほか、身がたっぷり詰まったダンジネスクラブやジューシーなロブスターなどの高級食材もおいしいし、クラムチャウダーやムール貝のワイン蒸しも鉄板。北部ではウニも食べるんですよ。

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秋には新鮮なオイスターも楽しめる(画像はイメージです)

―まさに食材の宝庫ですね! いろいろ食べたいのですが…アメリカは料理のポーションが大きいイメージがあります。皆さんオーダーしたものは全部食べているんでしょうか?

マージョリー:地元の人たちも、さすがに全部は食べられないことが多いです(笑)。アメリカでは食べられなかった料理を持ち帰るドギーバッグの文化が浸透していて、レストランも料理を入れる容器を用意しています。観光客もホテルに持ち帰って、部屋での軽食や朝食にしているようですよ。

カリフォルニア流、気軽なワインの楽しみ方とは?

―カリフォルニアの食にワインは欠かせませんが、皆さんどのように楽しんでいますか?

マージョリー:レストランやバーにたくさんのワインが置かれていて、赤も白もスパークリングもグラスで楽しめます。早い時間はハッピーアワーを開催していることもありお得ですよ!

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暖かい日はテラスでワインを楽しむのも素敵(画像はイメージです)

ワインをメインで楽しむなら、ナパ・ヴァレーやソノマのワイナリーを巡るツアーに参加するといいでしょう。 ナパ・ヴァレーには約490軒、ソノマには約550軒のワイナリーがあり、たいていテイスティングができます。ワインのテイスティングメニューがあって、好みのワインを見つけたら併設のショップで購入できるんです。

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ナパ・ヴァレーがあるのは、ノース・コーストと呼ばれるエリア

―ワイナリーを訪れるのは観光客が多いのでしょうか?

マージョリー:いえいえ、地元の人たちにもワイナリー巡りは人気です。レストランやラウンジを併設しているワイナリーでは、前菜やチーズプラッターなどカジュアルな料理と一緒にワインを楽しんでいる人が多いですね。ワイナリーで女子会というのも最近の流行りですよ。

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ワイナリーが企画するイベントに参加してみては?(画像はイメージです)

「ワインテイスティングなんてどうすればいいか分からない」という方もいらっしゃいますが、難しく考える必要はありません。いい表現を思いつかなければ「おいしい!」のひと言で大丈夫です(笑)。

―なるほど、純粋にワインを楽しみに行けばいいんですね。ワイナリーは予約が必要ですか?

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ナパ・ヴァレーを代表するワイナリー、ベリンジャー

マージョリー:テイスティングは予約不要というワイナリーが多いのですが、予約が必要な場合もウェブサイトから簡単にできます。またツアーに参加する場合は、旅行会社が予約を取ってくれます。 ただしワイナリー併設のレストランで食事をとる場合は、予約をしておいたほうが安心ですね。レストランでは料理とワインのペアリングコースがあったり、季節限定のメニューがあったりするのでウェブサイトをチェックしてみてください。

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いろいろなワインを試してみるチャンス!(画像はイメージです)

―イベントといえば、カリフォルニアには食をテーマにしたフェスティバルが多いですよね?

マージョリー:年間を通していろいろなお祭りが開催されています。チーズやデーツ、アーティチョークなど食材名を冠したイベントが多いのもユニーク!もちろんワインと銘打ったイベントもたくさんあって、ワインのテイスティングやフードトラックが出店します。 秋にはブドウの収穫を祝うお祭りが開催され、ワイナリーや地域ごとにワインのイベントをやっていることもありますよ。

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カリフォルニア西部のキャピトラで開催されるワイン&アート・フェスティバル

―これからクリスマスシーズンに入りますが、現地はどんな雰囲気ですか?

マージョリー:一年で最も華やかなシーズンです。街はきれいにライトアップされ、いたるところにクリスマスツリーが登場します。

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心浮き立つクリスマスシーズンのロサンゼルス

ナパ・ヴァレーは、12月中旬にマーチングバンドやダンサーなどによるクリスマスパレードで盛り上がります。ワインのテイスティングなどのイベントも開催されるほか、この時期ならではのホットワインも楽しみ。ここでもやっぱりワインは欠かせませんね(笑)。

―おいしい料理とワインを楽しむカリフォルニアのクリスマス! いつか行ってみたいですね。本日はありがとうございました。

ナパ・ヴァレーの魅力をダイレクトに味わえる華麗なワイン

カリフォルニア州には5,500 軒以上のワイナリーがあり、アメリカワインの総生産量の約80%のワインが造られています。なかでもナパ・ヴァレーは、古くからプレミアムなワインの生産地として注目を浴びてきました。

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カベルネ・ソーヴィニヨンやジンファンデル、ピノノワールなどを栽培

そんなナパ・ヴァレーで145年以上の歴史を誇る老舗ワイナリーがベリンジャー。ぶどうの植え付けから自社で行う徹底した品質管理で、上質なワインを造り続けています。 今回はナパ・ヴァレーの主要品種カベルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネの魅力を堪能できる2本をチョイス。特別な日を華やかに彩るベリンジャーらしいワインを紹介します。

 

ナパ・ヴァレー カベルネ・ソーヴィニヨン

ベリンジャー

ナパ・ヴァレー カベルネ・ソーヴィニヨン
参考小売価格:税抜7,000円

カシスやブラックベリーなど熟した黒系果実の豊かな香りに、ダークチョコレートのニュアンスが漂う1本。濃厚なフルボディの風味と共に、レッドベリーやブルーベリーのジューシーな果実味も感じられます。約32%をフレンチオークの新樽で12カ月熟成。ロットごとに熟成させてからブレンドしています。

 

 

 

ナパ・ヴァレー ルミナス オーク・ノール シャルドネ

ベリンジャー

ナパ・ヴァレー ルミナス オーク・ノール シャルドネ
参考小売価格:税抜7,000円

冷涼なオーク・ノール地区で収穫された上質なシャルドネ種だけを使用。フレッシュな果実味と爽やかなミネラル感が、軽くトーストしたナッツのフレーバーと合わさり、厚みのある味わいを生み出しています。シャープな酸を感じさせながら、滑らかな口当たりで長い余韻を楽しめます。

 

 

 

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※ワインについては、記事掲載時点での情報です。

 

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