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チェイサーとは?チェイサーの使い方をズバリ解説

ワインをおいしく飲むのに、チェイサーは欠かせません。
バーや居酒屋で、チェイサーを頼んだことがあるという人は多いと思います。ですが、チェイサーの飲み方や役割についてしっかり説明できるという人はあまりいないのではないでしょうか。
勘違いされている方も多いかもしれませんが、必ずしも「チェイサー」=「水」ではありません。
今回の記事では、そんな知っているようでよく知らないチェイサーについて、飲み方や役割りを詳しく紹介します。

ワインを楽しむ合間に飲む、チェイサーの役割

チェイサーとは

お酒の合間に飲む飲み物がチェイサーです。ワインだけでなく、ウイスキーやテキーラなど強いお酒の合間によく飲まれています。

チェイサーは英語で「chaser」と書き、「追いかけるもの」というのが本来の意味です。メインのお酒の後を「追いかけて」飲むことから、チェイサーと呼ばれるようになりました。

強いお酒であればあるほど、そのお酒だけで飲み続けるということはなく、チェイサーを間に入れて少し休むのが一般的です。チェイサーを飲んだ後は、メインのお酒がさらに飲みやすくなるでしょう。

ワインが好きの方では、複数のワインを飲むときには必ずチェイサーを用意するという人が多いかと思います。

チェイサーはどんな飲み物でも良い?

ワインを楽しむ合間に飲む、チェイサーの役割

日本ではバーや居酒屋で「チェイサーをください」と頼むと水が出てくるのが一般的です。そのため、チェイサーといえば水というイメージを持っている人が多いかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。

水に限らず、メインのお酒よりもアルコール度数の低いものであれば、チェイサーになります。

たとえば、メキシコではテキーラを飲む際、ビールがチェイサーとして飲まれるのが一般的です。

テキーラのアルコール度数は40度前後なのに対し、ビールは5%前後なので、メキシコ人にとってビールはチェイサーの役割となっているのでしょう。

また、ウイスキーや焼酎のチェイサーとして牛乳を飲むという人も少なくありません。ほかにも、お茶やジュースをアルコール度数の高いお酒に合わせることもあるようです。

このように、水だけでなくビールや牛乳、お茶やジュースなどもチェイサーになります。

ただし、ワインの場合は香りを楽しむものなので、チェイサーもあまり癖のないものが望ましいです。癖がないもの、つまり水がおすすめになります。

ワインを飲むときには欠かせない?!チェイサーの役割

ワインを楽しむ合間に飲む、チェイサーの役割

ワインを飲むときには、チェイサーも頼むのがお勧めです。特に、複数の種類のワインを飲むときにはチェイサーは欠かせません。チェイサーの持つ役割からその理由を解説します。

口の中を洗い流す

お酒を飲み続けていると、次第に風味や香りが感じにくくなることがあります。

おいしいワインを飲んでいるのに、風味や香りを十分に感じられないというのはもったいないことなので、そんなときにはチェイサーで口の中をリセットするのがおすすめです。

お酒を飲む合間にチェイサーをはさむことで、口の中が洗い流され、お酒をよりおいしく楽しむことができます。

水分補給をする

アルコールには利尿作用があり、お酒を飲んだ以上に尿として水分が出ていってしまうことがあります。

また、アルコールの分解には水が必要になるので、気づかないうちに体内から水分が奪われているということもあるものです。

そのため、水分を補給せずにアルコールを飲み続けていると、体内の水分バランスが崩れてしまうことがあります。

適宜チェイサーを飲んでおくことで水分補給ができる ので、ワインを飲む時にはチェイサーも飲むようにしましょう。

ただしワインよりアルコール度数の低いお酒をチェイサーにした場合には、同様に利尿作業がありますので、水分補給にはつながりません。水分補給をするためにはお酒以外をチェイサーにすることをおすすめします。

飲みすぎ防止

お酒の合間にチェイサーを飲むことで、お酒の飲みすぎを防止することができます。

アルコール度数の高いお酒を飲み続けていると、肝臓に負担がかかるものです。 チェイサーで胃を満たして、お酒を飲みすぎないようにすることで、肝臓への負担を減らすことができます。

とはいえ、あくまでも適正飲酒を心掛けることがワインを楽しむためには大切。チェイサーはあくまでもその補助であるととらえてください。

ワインと共にチェイサーを飲むときのポイント

ワインを楽しむ合間に飲む、チェイサーの役割

ワインをよりおいしく飲むために覚えておきたい、チェイサーを飲むときのポイントを3つ紹介します。

ワインとチェイサーを交互に飲む

ワインは料理の味を引き立ててくれるお酒なので、料理がおいしいと余計にワインも進んでしまいがちです。

ただ、ワインのアルコール度数は13度前後と高いので、食事中に飲むワインであっても、チェイサーと交互に飲んだ方が良いでしょう。

ワインとチェイサーを交互に飲むことで、味と香りを新鮮に楽しむことができますし、体内のアルコール濃度が上がるのを抑えることもできます。

温度に注意する

チェイサーを用意するときには温度に注意しましょう。冷たすぎるものだと味覚を鈍感にしてしまうので、口の中をリセットするというチェイサーの役割を果たすことができません。

また、冷たすぎるものはお腹を冷やしてしまい、胃腸の働きを鈍くさせるなど身体に負担をかけてしまいます。

ワインと共にチェイサーを飲むときには、常温のものを用意するのがおすすめです。

量に気をつける

ワインをおいしく飲むためには、チェイサーの量にも気をつけましょう。

チェイサーの量が少なすぎると、期待するチェイサーの役割が十分に果たせません。ワインを飲んだらチェイサーを飲むように意識して摂取するようにしてください。

もちろんチェイサーを飲んだからといって、ワインの飲酒量を増やしていいということにはなりません。適正飲酒を心掛けることを忘れないようにしましょう。

まとめ

チェイサーはワインをおいしく飲むのに欠かせません。この記事で紹介したように、ワインは香りも楽しむものなので、ワインのチェイサーは水がおすすめです。

ワインとチェイサーを交互に飲むことで、口の中を洗い流すだけでなく、水分補給や体の負担をやわらげることにつながります。ワインを飲むときは、ぜひチェイサーを間に入れつつ楽しむようにしてみてください。