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奇跡の白ワインメーカー、兄弟そろってフランスより来日!

今春4月10日に、サッポロビールから発売されたばかりのフランスワイン「ドメーヌ・デュ・タリケ」。ワイナリーのオーナーであるアルミンとレミー兄弟が来日し、なんとワイン部2年目のみきが直接お話を聞くチャンスに恵まれました!おふたりともとても優しくて笑顔が素敵でドキドキしてしまいました。
ガスコーニュの革命児とうたわれる「ドメーヌ・デュ・タリケ」は歴史ある家族経営の醸造所。フランスの白ワインの歴史を変えた生産者としてたいへん有名で “ 奇跡の白ワイン専門メーカー ”とも言われているんです。
現在は5代目のおふたりがタリケを引き継ぎ、フレッシュでアロマティックな白ワインを生産しています。今回は、そんな彼らのヒストリーやタリケのワインの魅力、特長などについてお伺いします!

普段のおふたりの仕事について

奇跡の白ワインメーカー、兄弟そろってフランスより来日!

1歳違いのとても仲の良いご兄弟。左が兄・アルミン氏。右が弟・レミー氏。

Q. オーナー兼ワインメーカーとして、普段どのようなお仕事をされているんでしょうか?

―――兄・アルミン氏 以下敬称略
基本的に兄弟で協力してやっていますが、僕は主にブドウ畑での生産の総指揮をとっています。うちのワインは100%自社畑から収穫されたもので造っているので、畑の総面積は1,125haもの広さなんです。
そこには腕に信用のおける職人たちと季節労働者など総勢100名ほどが働いているので、私は彼らを監督しています。

―――弟・レミー氏 以下敬称略
収穫そして醸造については2人で協力して行います。そうしてできたワインを瓶詰して出荷したりする役目は主に私です。あとは、書類など事務方の仕事も、実は苦手だけど私がやっています(笑)。家族経営だから、誰かがやらなくっちゃね。
もともと兄は、この仕事につくことを前提に幼いころから勉強をしていましたが、私はベルリンの学校へ通ってカメラを学んだりしていました。今は、こうして兄とともに両親の仕事を受け継ぎ、自分たちが造ったワインを紹介するために世界を旅するのも仕事のうち。そして、それをとても嬉しく思っています。

ワイン造りへのこだわり

奇跡の白ワインメーカー、兄弟そろってフランスより来日!

Q. ブドウ栽培へのこだわりを教えてください

―――アルミン
ブドウ畑での仕事は一年を通じて休むことなく、様々な作業を行うことが必要です。
秋に収穫を終え、冬の間に伸びた枝を剪定する。春は土を起こして土壌の中に空気を送り込み、木の根が呼吸しやすい状態に整える。夏には太陽の恵みをたっぷり受けた葉が生い茂りますが、今度はそこばかりに栄養が吸い取られないよう葉を剪定して、ブドウの実に栄養を集中させる…。フレッシュで安定した品質のブドウを造るために、年間を通して作業の細部までに気を配っていますよ。

Q.ご祖父母さま、ご両親から引き継いで大切にしていることはありますか?

―――アルミン
家族と伝統に敬意を払いながら、日々の努力と発見が大きな成功に繋がるよう、常に新しいことへ積極的にチャレンジする精神ですね。それこそが奇想天外な品種のブレンドを試み、ガスコーニュの革命児として成功したドメーヌ・デュ・タリケの歴史をリスペクトすることだと思っています。
“奇跡の白ワイン”と喝采を浴びたタリケ クラシックは、昔と今ではコンセプトにこそ違いはありませんが、現在でも改良を重ねているので品種の組み合わせなどが違っています。


フレッシュでアロマティックなワインの秘密

タリケのワインはステンレスタンクで約3℃で保管。また品質保持のため、受注ごとに瓶詰めをするので常に新鮮さが保たれています。

Q. 独創的なノウハウを駆使して白ワインを造られているとのことですが、その秘密を教えていただけますか?

―――レミー
まず大事なのは、ブドウ自身が健康で熟したものであること。ブドウが持っている品質の良さを生かすこと。そして絞った果汁ができるだけ酸化しないように、細心の注意を払うことなどが必要です。
カットした林檎をイメージすると分かりやすいでしょう。最初は新鮮でおいしいけれど、時間が経つと酸化が進み、黒ずんで味も変わりますよね?

収穫や醸造方法において、鮮度と香りを保つためにタリケが行っていることは、何も特別なことではありません。熟練された造り手たちによって見極められた小さな気づきや丁寧な作業の積み重ねが、瓶にたっぷり詰め込まれているのです。秘密というよりも、僕たちは適切な時期に適切な作業と処理を行っているだけですよ。


初心者にもおすすめのワインの特長とそれに合う料理は?

日本全国で発売されたタリケのワインは全部で5種類。
まずは言わずと知れた【タリケ クラシック】、そして【タリケ ソーヴィニヨン】【タリケコーテ】続いて【タリケ プルミエール・グリヴェ】【タリケ レゼルヴ】があります。その中でも、特に初心者向けにおすすめのワインの特長と、それに合う料理をおふたりに教えていただきました。

【タリケ クラシック】※参考小売価格1,000円

奇跡の白ワインメーカー、兄弟そろってフランスより来日!「非常にフレッシュで、レモン系の香りがリードしてくれる、やや辛口のワインです。特に暑い夏など、しっかり冷やしてアペリティフ(フランス語で食前酒)として飲むのも良いですね。花や柑橘系、トロピカルフルーツがミックスされた軽やかな口当たりとバランスで、自然なミネラルの風味も感じられます。
料理は魚介類、特に牡蠣に非常にマッチしますよ。アルコール度数は10.5%で低めだから、とても飲みやすいはず。
フランスワインといえば複雑で高級といったイメージがつきまといがちですが、価格も非常にリーズナブルで手に取りやすいと思います」

 

【タリケ プルミエール・グリヴェ】※参考小売価格1,800円

奇跡の白ワインメーカー、兄弟そろってフランスより来日!「100%グロ・マンサンという糖度の高いブドウから生まれた、フルボディーで豊かな風味が特長の甘口ワインです。我々フランスの発音では「グリヴェ」ではなく「グリーヴ」と言って、このボトルのラベルにも描かれている”ツグミ”という鳥を表しています。ツグミは渡り鳥で、夏は北ヨーロッパ、冬は北アフリカにまで飛んで行きます。ちょうどこのワインの実が収穫される時期にガスコーニュの地を中継地点としてやってきた彼らは、たっぷりと糖度の高いグロ・マンサンの実をついばみ、しっかりエネルギーを蓄えてからまた次の地へと旅立ちます。
この実からできたワインは、甘さと同時に酸度の高さも兼ね備えた優れもので、白身肉やフォアグラ、ほか様々なキャラクターの食べ物に合います。フランスでは苺にも合う幅の広いワインとしても知られています。僕たちは日本に来てあんこを頂きましたが、それにも合うと思いますよ」

ワインはコミュニケーションツールの1つ

奇跡の白ワインメーカー、兄弟そろってフランスより来日!

―――レミー
最初にお話ししたように、私は昔写真を勉強していたのですが、写真によるコミュニケーションとワインによるコミュニケーションは同様のものとして捉えています。
写真は様々なものを映し出し、見る人と作者が心と時間を共有します。ワインも同様に、おいしさと楽しい時間を共有する素晴らしいコミュニケーションツールの1つなんです。

日本の消費者に向けてメッセージ

―――レミー
ワインの世界には“ソムリエ”という存在があるように、ちょっと小難しい知識が必要だと思われていたり、少し敷居が高いイメージがあったりしますよね。実はフランスの若者たちの間でも、そんなことからかワイン離れが起きたりしているんです。

私たちは、知識を学ぶよりもまずはワインをもっと手軽に楽しんで頂けるようにと、リーズナブルかつ高品質なワインを提供しています。難しいことなんて何も考えずに、ただ単純に私たちのワインを、仲間やご家族と一緒にコミュニケーションとして楽しんで欲しいですね。

まとめ

タリケの人気の秘密は、ワインの掟を破るかのような革新的なブレンドによって一躍有名になったその後でも、研究を続け常に進化し続けていることにあるんですね!
「もっと手軽にワインを堪能して欲しい」という彼らの気持ちは世界中のあちこちに広がり、この4月からはサッポロビールが皆さんにお届けします。ワイン部2年目のみきも、生産者であるイケメンご兄弟おふたりから、興味深いお話とともにおすすめのプルミエール・グリヴェも試飲させていただいてすっかり心を奪われてしまいました。
みなさまもぜひ気軽に、おいしい白ワインをご家庭で味わってみてくださいね!

◆リンク
サッポロビールが提供する、[ドメーヌ・デュ・タリケ]
http://www.sapporobeer.jp/product/wine/PH39/index.html
ドメーヌ・デュ・タリケの歴史や特長についてはこちらの記事でご確認いただけます。
http://www.sapporobeer.jp/wine/wine_opener/tarike