第54回ル・テタンジェ賞国際シグネチャーキュイジーヌコンクール【料理賞コンクール・日本大会レポート】

第54回ル・テタンジェ賞国際シグネチャーキュイジーヌコンクール【日本大会】

シャンパーニュ・テタンジェが開催する歴史と権威ある料理賞コンクール。1年ぶりに試食による審査が復活したそうです。第54回ル・テタンジェ賞国際シグネチャーキュイジーヌコンクールの日本大会の様子をレポートします!

第54回ル・テタンジェ賞国際シグネチャーキュイジーヌコンクール日本大会優勝、2位、3位獲得シェフ

ル・テタンジェ賞国際シグネチャーキュイジーヌコンクールとは

大手シャンパーニュ・メゾンであるシャンパーニュ・テタンジェが主催するル・テタンジェ賞国際シグネチャーキュイジーヌコンクール。

1967年の創設時から厳格さと公平性を保ちながら回を重ねて権威を高めてきたという点で、世界でも稀有な料理コンクールであり、「ガストロノミー【美食学】のエベレスト」と呼ばれています。

39歳未満の現役のシェフに参加資格があり、将来のMOF(フランス国家最優秀職人賞)につながる、若手シェフの登竜門的な夢のあるコンクールです。

第54回ル・テタンジェ賞国際シグネチャーキュイジーヌコンクール日本大会の優勝カップと副賞のテタンジェ6Lボトル

2019年に行われた第53回よりコンクールの名称が“ル・テタンジェ料理賞コンクール”から“ル・テタンジェ賞国際シグネチャーキュイジーヌコンクール”に変わりました。コンクールの内容も伝統的なフランス料理の継承をテタンジェがサポートするだけでなく、変化していく時代にふさわしいものに変更し、料理人一人ひとりの個性をより大切にすることに重きをおいています。

また、2019年は書類(レシピ)による審査だけで日本代表者を決定するという、大きなレギュレーション変更がありましたが、2020年はレシピに基づいて本人以外の者が調理した料理を試食して決めるという方式に変わりました。調理の実技を含めたトータルの技術を競うのはパリの世界大会においてのみ、というのが審査委員会の方針です。

第54回日本大会 書類審査 3名のシェフが選出

第54回ル・テタンジェ賞国際シグネチャーキュイジーヌコンクール日本大会の調理の様子

2019年のコンクールのテーマは「ホタテ」を使った料理でした。2020年のテーマは「ビーフ(牛肉)」。フランス料理ではメインの料理に使われることが多い食材であり、まさに”ど真ん中”での勝負となりました。

試食審査に先立ち、2020年10月7日に書類選考会が実施されました。審査員はフランス人シェフ3名と日本人シェフ3名。応募のあった10名の候補者から提出されたレシピを採点します。

レシピには候補者の名前は伏せてあり、所属するレストラン名も分かりません。審査員はレシピによるできあがりの料理のクオリティーや写真の見栄え、材料が規定されている金額の上限内に収まっているかなどを厳しくチェックして得点をつけていきます。

書類審査を経て、最も得点が高い3名のシェフが次の試食審査へと進みました。

第54回日本大会 試食審査 パリファイナル進出シェフが決定

第54回ル・テタンジェ賞国際シグネチャーキュイジーヌコンクール日本大会の候補者3名の料理

試食審査は10月28日に東京ガス業務用テストキッチン「厨BO!YOKOHAMA」フランス料理文化センター(神奈川県横浜市)で行われました。

3名の候補はそれぞれが選んだ食材を当日朝に持ち込み、調理を担当するシェフに調理や盛付方法を30分ほどオリエンテーション。自分で考えた料理を他人に委ねるわけですから、3名の候補者とも真剣なまなざしで熱の籠った説明をされました。

オリエンテーション終了後、3名の候補者は会場の外で審査発表があるまで待機。調理担当のシェフが完璧に仕上げてくれることを願って待ち続ける時間が流れました。

第54回ル・テタンジェ賞国際シグネチャーキュイジーヌコンクール日本大会の調理を担当するシェフたち

調理担当のシェフは、写真のとおりに素晴らしい料理に仕上げてくれました。

試食審査員はフランス人シェフ3名、日本人シェフ3名、さらにジャーナリストが2名加わり、8名で採点されます。得点が最も高かった1名がパリで行われる世界大会に出場できます。

第54回ル・テタンジェ賞国際シグネチャーキュイジーヌコンクール日本大会の採点の様子

採点が全て終了し、結果が発表されました。見事1位に輝いたのは堀内亮シェフ(パレスホテル東京)です。

第54回ル・テタンジェ賞国際シグネチャーキュイジーヌコンクール日本会1位獲得の堀内亮シェフ(パレスホテル東京)

堀内亮シェフ(パレスホテル東京)はフランスの星付きのレストランに6年間修業された経験があり、フランス人の同僚と一緒にテタンジェ料理コンクール出場を夢みてトレーニングを積んだ経験もあるという実力派のシェフです。

第54回ル・テタンジェ賞国際シグネチャーキュイジーヌコンクール日本会1位獲得の堀内亮シェフ(パレスホテル東京)の料理

堀内シェフより優勝コメントをいただきました。
「今回テタンジェに参加すると決めてから周りの方々の多くのサポートや温かい支えがあり、それがあったからこそ自信となり勝つ事ができたと思います。今後、世界大会に向け精度をあげルセット(レシピ)を見直し、日本人として3人目の世界一になるよう気を引き締めて日々精進します。 引き続き応援よろしくお願い致します。」

第2位は昨年に引き続き、神戸宏文シェフ(東京會舘本館)

第54回ル・テタンジェ賞国際シグネチャーキュイジーヌコンクール日本大会2位獲得の神戸宏文シェフ(東京會舘本館)の料理

第3位は石井友之シェフ(株式会社ひらまつ)でした。

第54回ル・テタンジェ賞国際シグネチャーキュイジーヌコンクール日本大会3位獲得の石井友之シェフ(株式会社ひらまつ)の料理

表彰式を終えた3名が、互いに今までの鍛錬と健闘を称え合い、今後に向けて励まし合う姿が印象的でした。

2020年は、世界中で新型コロナウィルスによる社会的な混乱のなか、開催が危ぶまれましたが、無事日本大会を開催することができ、パリファイナルへの出場者を選出することができました。

フランスをはじめヨーロッパでは依然としてコロナ禍の猛威が収まらず、残念ながら2021年1月下旬に開催を予定されていたパリファイナルは2022年1月まで延期されることが、つい先日決定されました。

日本大会で優勝した堀内シェフの夢の実現は1年間お預けになりますが、トレーニングを積んでファイナルを勝ち取ってくださることでしょう。また2021年、日本大会は開催されませんが、テタンジェの想いであるフランス料理の発展と若手シェフのサポートはテタンジェの輸入元であるサッポロビールが継続していきます。

第54回ル・テタンジェ賞国際シグネチャーキュイジーヌコンクール日本大会の候補シェフと審査員の集合写真

◆第54回ル・テタンジェ賞国際シグネチャーキュイジーヌコンクール【日本大会】最終審査結果の詳細はこちら(外部サイトにリンクします)
https://www.acfrance.com/contest/54e-japon-2/

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3名の候補がレシピを書き、実際に調理を行うのは候補ではない他のシェフ、という異例のルールでしたが、シェフがチームをどう動かして狙いどおりの料理を創作するかという点で、テタンジェの料理コンクールの奥深さを感じました。1位になった堀内シェフにはぜひパリファイナルで世界一になって欲しいです。

※ワインについては、記事掲載時点での情報です。

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