2017年、チリワインの日本への輸入量がフランスを上回り、3年連続で1位を維持しています。ワインショップではたくさんのチリの銘柄のワインを見かけるようになり、1位であることが実感できますよね!その中でも特に注目のワイナリー、サンタ・リタをご紹介します。
目次
サンタ・リタとは?
手頃な価格で高品質のワインを飲みたいなら、チリワインは有力候補のひとつです。
なかでも「外れナシ!」としておすすめのワイナリーが、サンタ・リタです。チリワインに詳しくない方も、サンタ・リタの名を聞いたことはあるのではないでしょうか。
チリで有名なワイナリー
フランスやイタリアなどワイン醸造の長い歴史を持つ国々を「旧世界」と呼ぶのに対して、歴史が比較的浅いアメリカやオーストラリア、日本などは「新世界」と呼びます。
チリワインも「新世界」に属しているワイン産地ですが、近年は手頃な価格と高品質が好評で、世界中で愛されています。
サンタ・リタは、そんなチリワインの代表的なワイナリーのひとつです。チリ国内販売シェアNo.1を誇る(※2019年2月~2020年1月チリ国内販売シェアNo.1 ニールセン調べ)大手ワイナリーでもあり、その快挙は8年連続を記録しています。
国内だけではなく、海外でも高い評価を得ているのがサンタ・リタの魅力です。たとえばアメリカのワイン専門誌「Wine&Spirits」によるワイナリー・オブ・ザ・イヤーを10回受賞しており、いまや世界中で名が知られています。
ワイナリーの特長
ワイナリーの特長は、ブドウへの真摯な向き合い方があげられます。大事な根がしっかりと大地に張るまで植樹から7年も待ち、農薬の使用は極力控えたブドウ栽培を行っています。
収穫したブドウをワインにする高い実力を持っており、南米屈指の醸造技術はISO9001:2015やHACCPという国際規約認証も取得するほど信頼されています。
ワインの特長
サンタ・リタのこだわりは、ブドウ栽培の畑選びにも表れています。畑の北から南まで600kmもある広大な土地で、品種ごとに最適な場所を選んで育んだブドウを使用したワインです。
丁寧に栽培されたブドウは品種の特長や魅力がしっかりと引き出されており、質の良いワインに仕上がっています。豊かな果実の香りも特長的です。
サンタ・リタのブドウの魅力
サンタ・リタは1880年創業のチリ国内トップワイナリーと呼ばれる老舗です。トップキュベからカジュアルラインまで豊富なラインアップを兼ね備えており、チリ国内販売シェアNO.1のブランド力あるワイナリーに成長しました。
数あるワイナリーの中でもサンタ・リタが人気なのはなぜでしょうか?それは三つのこだわりをもったブドウ造りをしているからなんです!
まず、一つ目は2000(4,000)ヘクタール以上の広い自社のブドウ畑をもっていること。なんとこれは、東京ドーム約400個分(800個分)の広さです!
二つ目は、品種の特長を最大限に引き出したワイン造りを行っていること。サンタ・リタの土地は、専門家による土壌分析の結果、極めて多様性の高い土地であることが分かっています。
この奇跡的な土壌と独自のクローン技術によって開発されたブドウ品種は、8万通りの組み合わせです。その中で更に最適と思われる組み合わせでワインが造られています。
サンタ・リタは、それぞれの品種に最適な土地を探し出して、それぞれの品種の特長を活かしたワインをつくっています。
ワイナリーによっては銘柄により、ブドウ農家からブドウを買い付けることがあります。
しかし、サンタ・リタではレゼルバ以上の銘柄には、厳格なマニュアルにのっとって栽培した自社畑のブドウを使っています。
デイリーワインにおいても、契約栽培農家のブドウを自社設備で破砕、丁寧に圧搾するところから始まり、醸造・熟成まで一貫して行っています。
ワイン造りだけでなく、「ブドウ栽培」にも情熱を傾けるひた向きなワイナリーの人たちです!
広大なブドウ畑からその年のできのよかったブドウを選ぶことができるため、品質の高いワインを毎年安定して生み出すことができます。
三つ目は成熟されたブドウが収穫できるまで7年待つという点。ブドウは苗を植えて、2~3年で実をつけるようになります。そのため、苗を植えてから3年ほどで収穫した実をワインづくりに使用するワイナリーが一般的です。
しかし、サンタ・リタでは、それからさらに4年待ちます。そうすることで、ブドウの樹がしっかりと根を張り、成熟したブドウが収穫できるようになるのです。7年待つことでコストはかかるものの、待つことでより良い状態のブドウになってから、ワインづくりに使用することで、高品質のワインをつくることができます。
サンタ・リタの歴史
1880年にドミンゴ・フェルナンデス・コンチャ氏によって創立。当時の最新鋭の技術とフランスのブドウ品種を取り入れることで、品質の良いワインを造ることを目指していました。
サンタ・リタ社にとって大きな転機となったのは、1980年にクラロ・グループに買収されたことです。ここからワイン製造設備が一気に近代化することになります。
1994年にはサンタ・リタ社の名が世界に知れ渡る大発見がありました。それは、フィロキセラ災害によって150年前に絶滅してしまったと思われた品種「カルメネール種」の発見です。
サンタ・リタの名前は、創立者であるドミンゴ・フェルナンデス・コンチャ氏の妻によって名づけられました。「サンタ・リタ」とは、15世紀イタリア・ウンブリア地方カッシアの修道女であり、のちに聖人として知られる女性の名前です。
聖リタ(サンタ・リタ)は、イタリアで枯れた葡萄の木を蘇らせたという奇跡を起こした聖人としても有名です。敬虔なカトリック信者であったドミンゴ・フェルナンデス・コンチャ氏の妻は、そんな彼女の偉業を聞いて、ワイナリーの成功を願い「サンタ・リタ」と名づけたのでしょう。
サンタ・リタのワイナリー敷地内には、「サンタ・リタ」を祀った教会があります。その他にも、サンタ・リタ社所有のカーサ・レアルホテルと美しい庭園もあり、見応えがあります。
サンタ・リタのラインアップ
日本で飲めるサンタ・リタのラインアップをご紹介しましょう。デイリー使いできる気軽なものから、手土産として最適なプレミアムワインまで、さまざまなシーンに最適です。
◆プレミアムワイン
<トリプルC>
カベルネ・フラン種、カベルネ・ソーヴィニヨン種、カルメネール種と頭文字Cのブドウから造られるしっかりとした味わいの、長い余韻を楽しむ一本。
<メダヤ・レアル>
自社畑から造られる十分に熟したブドウのみを手摘みで収穫。複雑で凝縮されたおいしさが楽しめます。
<シークレット・リザーブ>
赤はカベルネ・ソーヴィニヨン種、メルロー種、シラー種、プティ・ヴェルド種のブレンドで、滑らかな口当たりでみずみずしい果実味としっかりとしたタンニンが楽しめます。
白はリースリング種、ヴィオニエ種、シャルドネ種、ソーヴィニヨン・ブラン種のブレンドでミネラル感とフレッシュさのバランスのよさが魅力的。
◆デイリーワイン
<120>
120(シェント・ベインテ)は、チリ独立のために戦った勇敢な戦士120名に由来する名前を冠したラインナップです。かつて幻といわれ、サンタ・リタ・グループの畑で再発見された、いまやチリを代表するブドウ品種、カルメネール種も120シリーズで楽しむことができます。
120(シェント・べインテ)カルメネール(参考小売価格:税抜1,208円)
タンニンが滑らかなので上品な口当たりになっており、黒系や赤系の果実のアロマをしっかりと感じることができます。
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120(シェント・べインテ)シャルドネ(参考小売価格:税抜1,208円)
青リンゴを想わせる香りがあり、フレッシュな果実味を味わうことができます。ほのかなオレンジピールの爽やかさも感じることができる1本です。
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<ヒーローズ>
ブドウの個性を生かした果実味のあるシリーズなので、あらゆるシーンにマッチします。
ヒーローズ カベルネ・ソーヴィニヨン(参考小売価格:税抜828円)
プラムのような赤系果実の強いブーケが特徴です。丸みのあるアタックに程よい渋みが感じられます。心地よい後味も楽しめるワインです。
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ヒーローズ・シャルドネ(参考小売価格:税抜828円)
淡く黄色がかった緑色に、青りんごやトロピカルフルーツの熟した香りが特徴です。心地よい酸味とフレッシュさが絶妙なバランスで溶け合った味わいが魅力です。低温度で発酵させることによって果実味溢れる味わいを実現させました。
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ヒーローズ・ソーヴィニヨン・ブラン(参考小売価格:税抜828円)
華やかなハーブの香りが楽しめます。フレッシュな果実味にバランスよく酸味が混ざり合い、しっかりとした余韻も感じられます。
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<スリー・メダルズ>
毎日の食卓を彩り気軽に飲める、プライスバリューのあるワインです。
スリー・メダルズ カベルネ・ソーヴィニヨン(参考小売価格:オープン価格)
バイオレットな色調を持つ鮮やかな赤色で、ラズベリーなどを連想させる赤色系のフルーティな香りを楽しめます。牛肉の煮込みなど、
濃い味の料理との相性が抜群です。
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スリー・メダルズ メルロー(参考小売価格:オープン価格)
深いルビーレッドの色合いで、バニラやキャラメルの香りの中にほのかな
スパイシーさも感じられます。カルボナーラや赤身のステーキといった料理とよく合います。
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サンタ・リタのスワリンググラスについて紹介
サンタ・リタ社の中で最も古いブランドが120。その120をより美味しく飲むためのグラスが、いま限定販売されています。
このグラスは、スワリングしやすいように脚がなくて底がコロンと丸い形をしているのが特徴です。このスワリンググラスを使えば、誰でもクルクル回すことができるようになります。
スワリングをすることでワインの持つ豊かな香りが開くので、120の新しい一面に出会うことができるに違いありません。
もちろん、120以外のワインにも使うことができますので、ワイン好きの方はこの機会にスワリンググラスを手に入れてみてはどうでしょうか。
サンタ・リタのスワリンググラスについては、以下のページでも詳しくご紹介しています。
【サンタ・リタ120】香り引き出す!旨さ膨らむ!スワリンググラスでワインを楽しもう!
※ワインについては、記事掲載時点での情報です。
まとめ
特別なシーンや毎日飲みたいフレンドリーなシーンまで、さまざまなラインアップが充実したサンタ・リタ。チリNO.1の栄誉に輝き続けているおいしさをぜひ一度試してみてくださいね!
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