「辛口のロゼワインはどんな料理とも相性抜群!」って本当なの?ワインオープナーでは「#やってみロゼ!」というテーマでロゼワインとさまざまな料理との相性をシリーズで検証。第一回目はカレー、第二回目は餃子編をお伝えしましたが、第三回目は「ロゼ×タイ料理」編。今回もオンライン飲み会で実践しました!
目次
#やってみロゼ!タイ料理編 オンライン飲み会で検証!
「#やってみロゼ!タイ料理編」の、メンバーはサッポロビールの「#やってみロゼ!」チーム3名とカメラマンの寺田さん、ライターのナカゴミの5人。
参加者全員が同じロゼワインとタイ料理数種を用意し、気軽に楽しめるオンライン飲み会で検証実験をおこないました。
ツールは、パソコンにて「Microsoft Teams」のWEB会議システムを使用。
“結局オンライン飲み会をしていない…”という方は、これをきっかけにチャレンジしてみてはいかがでしょうか!?
◇流行のオンライン飲み会について詳しくはこちらの記事でも紹介しています。
https://wine.sapporobeer.jp/article/online_drinking/
#やってみロゼ!タイ料理編 主役のロゼワイン紹介
今回主役のロゼワインは、ニュージーランド産の「マトゥア リージョナル ピノ・ノワール・ロゼ・マルボロ(参考小売価格:税抜2,000円)」。
https://www.sapporobeer.jp/product/wine/PN25/
「マトゥア」は、ニュージーランドを代表する白ブドウ品種ソーヴィニヨン・ブランを同国で初めて生産したワイナリー。マオリ語で‘総本家’を意味する「MATUA」をワイナリーの名に冠した、ニュージーランドを代表する名門です。
◇マトゥアの紹介はこちらの記事をご覧ください。https://wine.sapporobeer.jp/article/new_zealand_matua/
「マトゥア リージョナル ピノ・ノワール・ロゼ・マルボロ」は、ピノ・ノワールを贅沢に使用したロゼワインです。ブドウを丁寧に圧搾し、果汁を様々な酵母で発酵させ、発酵後にブレンド。一部はテキスチャーと複雑味を与えるために澱への浸漬を短時間おこなっています。果実味たっぷりの爽やかな味わい、きりっとしたフィニッシュの夏にぴったりな1本です。
「マトゥア リージョナル ピノ・ノワール・ロゼ・マルボロ」の購入はこちらから(外部サイトにリンクします)
・「マトゥア リージョナル ピノ・ノワール・ロゼ・マルボロ」で乾杯&テイスティング!
#やってみてロゼ!タイ料理編のスタートは、「マトゥア リージョナル ピノ・ノワール・ロゼ・マルボロ」の乾杯から。はじめの一杯を楽しんだ後、参加者であらためてテイスティングしてみました。
・色合い
濃く、オレンジがかった夏らしいピンク色。ピノ・ノワールらしさを感じさせる落ち着いた色合いが魅力的です。天気の良い夕方の検証だったこともあって、“夕食前にビーチで飲みたくなるような雰囲気の色合い”といった意見もありました。
「マトゥア」をよく知るメンバーによると、「一度ブドウを冷やしてから醸造しているので、ブドウの勢いがあって濃い色合いになっているかもしれません。」とのこと。
・香り
果実の香りはあるものの強すぎず、すっきりとした香り。スパイシーさも感じますが、これもシャープすぎず全体的にフレッシュでいきいきとした印象です。“フレッシュさから酸を感じるので、タイ料理と合わせやすそう”という意見もありました。
・味わい
口に入れた瞬間は果実の甘さを感じるものの、スパイシーと酸がしっかりとしているので甘ったるい…という印象ではなくスッキリしています。
マトゥアをよく知るメンバーも、「ブドウが栽培されている環境は海と川、山が近くミネラルっぽさを感じさせます。完熟したブドウを使っており、酸もしっかりとある。土地の魅力をしっかりと表現したロゼワインですね!」と絶賛。
“酸と果実味のバランスが絶妙!このワインを飲むだけでいろいろな食事が食べたくなります!”というメンバーがいるなど、テイスティングの時点でテンションが上がってしまいました。
ちなみに、「マトゥア リージョナル ピノ・ノワール・ロゼ・マルボロ」はラベルにも秘密が。
なんと、ワインの温度が飲み頃になるとラベルにマオリ(マトゥアのロゴのモチーフ)が青く浮かび上がるほか、右下の雪マークが青く浮かび上がってくるのです!
ラベルを一目見るだけで飲み頃の温度帯になっているのかわかるので、それに合わせて料理を変えていってもいいかもしれませんね。
検証!ロゼワインとタイ料理を合わせてみた
参加者全員で、タイ料理の中でも定番のものを用意。また、タイ料理でよく使われる調味料なども用意して「ロゼワイン×タイ料理」を検証してみました。
用意したタイ料理
・グリーンカレー
・カオマンガイ
・ガパオ
・トムヤムクン
独特な香りや風味、酸味、辛みが特徴的なタイ料理。果たしてタイ料理の複雑な味わいとロゼワインは合うのでしょうか…。さっそく検証してみました!
■トムヤムクン×ロゼワイン
はじめに試したのが、「トムヤムクン」。酸味が強く辛みも強い…。最初から難関です。
「あれ…?合いますね!ロゼワインがふくよかな印象になります。」
「最初は酸っぱく、最後は辛いんですけど…ワインがその中間を取りまとめてくれるような感じ。よりロゼのストラクチャーを感じさせて面白いですね。」
「ロゼワインの持つ果実味が、トムヤムクンと合わせるとより引き立ちます。これは意外です…。」
トムヤムクンの酸と辛さにロゼの果実の甘さがプラスされたような、ユニークなペアリングに参加メンバーも意外な表情。
“もっとロゼワインを冷やすといいかもしれません”という意見もあったので、ロゼをキンキンに冷やして皆さんも挑戦してみてください。
【トムヤムクン×ロゼワインの検証結果・・・☆☆☆】
■カオマンガイ×ロゼワイン
エスニックな風味のカオマンガイ。ニョクマムのタレも利用するため、これもまたロゼワインとの相性が難しそうな料理です。
「これは美味しいです。ロゼワインのドライさが良い意味で際立つので、マトゥアのロゼが“辛口のロゼワインなんだ”とあらためて認識できるような感じですね。」
「白米ではなく、米にほんのり風味がついているのでロゼワインと合わせても違和感がないです。」
パクチーをプラスしたメンバーも多かったですが、それとの相性もバッチリという意見。青っぽい風味がプラスされることでロゼワインの爽やかさが際立つと絶賛していました。
また、「タレをつけて合わせてみたんですが、ロゼワインに深みが出ますね。甘くクセの強いタレなのにバッティングせずマッチします。タレがスパイシーかつ酸味もあるので、ロゼワインとの相性がよいのかもしれません。」というメンバーも。
“酸味”がポイントになってくるとのことで、レモン汁やライムなど柑橘をしぼるとさらに親和性が高まるといった意見もありました。
カオマンガイは、どう食べてもロゼワインと合う。
驚きの発見です!
【カオマンガイ×ロゼワインの検証結果・・・☆☆☆】
■ガパオ×ロゼワイン
続いて検証するのは、「ガパオ」。バジルやオイスターソース、ナンプラーなどで味付けされた複雑でスパイシーさが魅力のタイ料理です。
ロゼワインとの相性はいかに…。
「肉に甘みがあるので合います。これ、個人的には一番好きかもしれません!」
「タレが甘いのでロゼワインの酸味がしっかりと際立ちます。ほかのタイ料理と合わせたときとは違う、ロゼの魅力に気がつけますね。」
「個性的なガパオの風味を、ロゼワインがスッキリ洗い流す感じで食べ進められます。」
バジルと合わせたメンバーは、「爽やかな風味がプラスされ、よりロゼワインとの相性が良くなります。」とコメント。
また、「ちょうどロゼワインの温度が高まってきて果実味がふくよかになってきていますね。キンキンに冷えていないからこそのペアリングかもしれませんね」という意見も。
温度が一目でわかるラベルデザインの「マトゥア リージョナル ピノ・ノワール・ロゼ・マルボロ」だからこそ、それに合わせて料理の順番を考えてみるのも面白そうです。
【ガパオ×ロゼワインの検証結果・・・☆☆☆】
■グリーンカレー×ロゼワイン
最後は、タイ料理の定番「グリーンカレー」。ココナッツミルクと強烈な辛みが特徴のクセになる料理です。
甘い、辛いはロゼワインと合うのでしょうか?
「グリーンカレーの余韻が長く、ロゼワインの余韻も長いので後味でマッチする感じですね。」
「ココナッツオイルの風味が強いですが、ロゼワインの果実味もそれに負けていません。悪くないですよ。」
「グリーンカレーと合わせると、今後はロゼワインのスパイシーさに気がつきます。白ワインだと負けてしまいそうですが、ロゼならいけますね!」
ただ、今回用意したグリーンカレーはココナッツオイルが舌をコーティングするような風味だったことから、ロゼワインと口内で混じり合う…という感じではありませんでした。
メンバーからは、「今後は、ロゼワインをもっと冷やしたいですね。あと、赤ワインは強すぎますが色の濃い赤ワインよりのロゼワインだとさらに相性が良さそうです。」という意見も。
ロゼワイン選びや温度に気をつけることで、グリーンカレーとの相性がさらに良くなるかもしれませんね。
【グリーンカレー×ロゼワインの検証結果・・・☆☆】
結果まとめ ロゼワインはタイ料理と合う!
第3回目の「#やってみロゼ!」では、ロゼワイン「マトゥア リージョナル ピノ・ノワール・ロゼ・マルボロ」とタイ料理の相性を検証してみました。
・ロゼワインとタイ料理の検証結果まとめ
☆ (普通) |
☆☆ (合う!おすすめ) |
☆☆☆ (驚き!とても合う) |
グリーンカレー | トムヤムクン | |
カオマンガイ | ||
ガパオ |
今回、参加メンバー全員が「ロゼワインとタイ料理は合う!」という意見で一致。むしろその相性の良さも最後まで興奮しっぱなしのメンバーもいたほどでした。
検証後、メンバーそれぞれにどの組み合わせがもっとも良かったか聞いてみると…
「間違いなく、ガパオが良かった!」
「タレをつけたカオマンガイが良かったですね。ロゼワインの魅力が引き立ちました!」
「私は…トムヤムクン。絶対に合わないと思っていた分、その意外性に惹かれました!」
など、それぞれ意見が分かれました。
「白ワインや赤ワインの魅力を兼ね備えているからこそ、それぞれ好みの差が出るのかもしれませんね。ロゼワインって、本当に“懐が深い!”」とカメラマンの寺田さん。
ロゼワインは懐が深い。
今回はこれに尽きるかもしれません。
その後も、パッタイや東南アジアの麺料理「ラクサ」と合わせたいなど次から次へとアイデアが…。
今回の検証も、ロゼワインの万能さが際立つ結果となりました!
#やってみロゼ!タイ料理編 ロゼワインの購入はこちら
#やってみロゼ!餃子編で使用したロゼワイン「マトゥア リージョナル ピノ・ノワール・ロゼ・マルボロ」の購入はこちらから(外部サイトにリンクします)
#やってみロゼ!で発信してみよう
みなさんも「#やってみロゼ!」でロゼワインの魅力を発信頂けると励みになります。1人ロゼでもカップルロゼでもやってみロゼ会の様子でも構いません。
「#やってみロゼ!」発信であなたもチーム「#やってみロゼ!」の一員です!
◇第1回 #やってみロゼ!カレー編 オンライン飲み会の記事はこちら
https://wine.sapporobeer.jp/article/rose_curry/
◇第2回 #やってみロゼ!餃子編 オンライン飲み会の記事はこちら
https://wine.sapporobeer.jp/article/rose_dumplings/
※ワインについては、記事掲載時点での情報です。
■ライター <ナカゴミコウイチ>
神出鬼没のフリーライター。ワイン関連のネタを中心に、酒類全般の取材やコラムを執筆中。数多くの酒類関係者へのインタビュー取材を担当しつつ、取材のない日は大好きな猫と一緒に引きこもり。
ブログ https://note.com/nakagomiwine1
■カメラマン <寺田 智伸>
東京・北千住のフォトスタジオ Dahlia et Papillon(ダリア・エ・パピヨン)のフォトグラファー。ソムリエ((一社)日本ソムリエ協会認定)、チーズプロフェッショナル(NPO法人チーズプロフェッショナル協会認定)。ワインのみならず食を理解したディレクションが持ち味。
フォトスタジオ Dahlia et Papillon
https://dahliaetpapillon.tokyo/