「辛口のロゼワインはどんな料理とも相性抜群!」って本当なの?ワインオープナーでは「#やってみロゼ!」というテーマでロゼワインとさまざまな料理との相性を検証してみることにしました。第一回目はカレー編。話題のオンライン飲み会で実践です!
目次
#やってみロゼ!カレー編 オンライン飲み会で検証!
参加メンバーは、サッポロビールの「#やってみロゼ!」チーム3名とカメラマンの寺田さん、ライターのナカゴミの5人。
参加者全員で同じワインとカレー3種を用意し、今話題の“オンライン飲み会”という方法で「ロゼワイン×カレー」の検証実験をしてみました。ツールは、スマホでLINEのグループ通話を使用。
オンラインで楽しむという試みは初でしたが、思った以上にスムーズに進行。ロゼワインとカレーの相性をしっかりと探求することができました。ワイン会をオンラインで開催するのはアリです!
#やってみロゼ!カレー編 主役のロゼワイン紹介
今回、用意したロゼワインは、フランス ラングドックの「リステル グリ・グラン・ド・グリ(参考小売価格:税抜1,200円)」。
https://www.sapporobeer.jp/product/wine/J827/
リステル社の生み出すワインは品質の高さでも知られていますが、砂地にてブドウを栽培するなど、自然環境保全を意識した世界的に珍しい取り組みを行っている生産者です。
「リステル グリ・グラン・ド・グリ」はフランスNo.1(※)のロゼワイン。ロゼ大国フランスで一番楽しまれている辛口ロゼワインです。
※IRI FRANCE2018データ:フランス国内全格付けワインブランド年間販売数量
購入はこちらから(外部サイトにリンクします)
ということで、「リステル グリ・グラン・ド・グリ」で早速乾杯!そして全員でワインをテイスティングしました。
・色合い
ロゼワインらしい明るいサーモンピンク色。一気に華やかな気分にさせてくれます。
・香り
香りは、とても華やかでアロマティックな印象。とはいえ、参加者全員が「明るい気持ちになる」と声を揃えたほど、フレッシュでいきいきした雰囲気が香りから伝わってきました。
・味わい
見た目からは想像できないリッチな印象の味わいが魅力的なロゼワインでした。「ロゼワインというと華奢なイメージですが、ねっとりとした口当たりで果実味が口に溢れ、力強く骨格があって余韻も長い!」、「赤ワインより断然軽いけれど、白ワインほどではない。この、バランスの良さがいい!」というコメントがありました。
検証!ロゼワインとカレーを合わせてみた
同じ銘柄のカレー3種と、各々異なるカレー1種を用意して検証してみました。
参加者共通のカレー
・ポークカレー
・ほうれん草のカレー
・バターチキンカレー
各自用意したカレー
・スープカレー
・魚介のカレー
・ビーフカレー
・キーマカレー
・大辛カレー
これだけ個性的なカレーがある中で、ロゼワインがどれだけの相性の良さを示すのか…。意外な展開となりました!
■ポークカレー×ロゼワイン
最初に検証したのが中辛のポークカレー。ご家庭で食べられている定番カレーのひとつです。カレーを一口食べた後にロゼワインを飲んでみます。
意外や意外、ポークカレーの風味をロゼワインがすっきりさせてくれるではないですか!
「ポークカレーがほどよくスパイシーだからか、ロゼワインが甘く感じます。」
「後味でロゼワインの苦みが少し引き出されますが、いやな苦みでなくポークカレーのスパイシーさと合う!」
「正直、ロゼワインとカレーが合うというイメージが全くなかったのですが、まさか“ロゼワインがより美味しくなる”というペアリング結果になるとは…。興味深いですね。」と大絶賛するメンバーも。
赤だと強すぎるけれど、白だと負けてしまいそう…。ロゼワインだからこその、絶妙なペアリングとなりました。
【ポークカレー×ロゼワインの検証結果・・・☆☆】
■ほうれん草のカレー×ロゼワイン
次に試したのが、ほうれん草のカレーとロゼワイン。ちなみに、今回用意したほうれん草のカレーはチーズと生クリームが配合されたタイプです。色的には、「緑色×ピンク色」で悪くはありませんが、ほうれん草…。個人的に相当疑わしかったのですが、その相性の良さに…悶絶!
「すごく、まろやかな印象になりますね。ロゼワインの果実味がすっきり感じられて、とってもチャーミング。」
「ほうれん草カレーの、ハーブの香りですか?この野菜の香りがロゼワインの爽やかさと相まって、口の中がとても清々しくなります!」
「ロゼワインが負けるかな…と思っていましたが、びっくりするくらい合う!カレーに入っているチーズと合わせるとより相性が良くなります。カレーにちょっと辛みがあるというのもポイントかな。」
ほうれん草の青み、さりげないスパイシーさがロゼワインの特長に寄り添っているのでは?と皆で分析。ボリューム感があり酸がしっかりとしているロゼワインが丸く感じられる、素晴らしいペアリングとなりました。
【ほうれん草のカレー×ロゼワインの検証結果・・・☆☆☆】
■バターチキンカレー×ロゼワイン
バターのまろやかな風味が特徴のバターチキンカレー。“大好物です!”という方も多いでしょう。バターのボリューム感とトマト、色合い的にもロゼワインと合いそうなバターチキンカレー。しかし、実際に合わせてみると、意外な結果に…。
「相性はシンプルにいいですね。ただ、ロゼワインの酸味が際立つような感じです。」
「バターチキンカレーと合わせると、ロゼワインが軽くなる印象かな。少し想像した感じとは違いますね。」
バターチキンカレーとロゼワインが組み合わさることで口の中がさっぱりする。そんな組み合わせとなりました。
【バターチキンカレー×ロゼワインの検証結果・・・☆】
■番外編カレー
各自共通のカレーとロゼワインの組み合わせが終了。今のところ、ロゼワインとぶつかるようなカレーはありません。ここからは、番外編。それぞれが用意したカレーとロゼワインの相性を伝えあいました。
・スープカレー
スパイシーな風味とサラサラした口当たりがロゼワインとは難しいと思ったのですが、“合う!”という結果に。
舌にピリっとスープカレーの辛さが残るのですが、そこにロゼワインの爽やかな果実味が乗り心地よい印象。スープカレーのどろっとしていないテイストとの相性も良かったのかもしれませんね。
【スープカレー×ロゼワインの検証結果・・・☆☆】
・魚介のカレー
ホタテなどのシーフードが入った、磯の香りが特徴的なカレー。
「ルーはスパイシーなんですが、ロゼワインが負けてないです。とってもよく合います!あと、このロゼワインにミネラリティを感じるので、ホタテなどの魚介との相性もよいのかもしれません。これだけ強いテイストのロゼワインというのがポイントですね。」
魚介とワインというと生臭さが際立ちそうですが、ロゼワインのフレッシュさとならバッチリ組み合わせられそうです。
【魚介のカレー×ロゼワインの検証結果・・・☆☆】
・ビーフカレー
デミグラスソースベースのカレーで、牛肉の脂分が感じられる仕上がりだったよう。
「悪くはないですが、カレーの味わいが濃いのでロゼワインが思った以上にすっきり感じられます。ロゼワインがさらっとした印象になりますね。」
組み合わせ自体は悪くはなかったようですが、デミグラスや牛肉といったパンチのあるカレーの場合、赤ワイン寄りのロゼワイン(濃い)でも良かったかもしれませんね。
【ビーフカレー×ロゼワインの検証結果・・・☆】
・キーマカレー
ひよこ豆と黒インゲンが入った、スパイシーなインドカレーだそう。
「面白い組み合わせです。キーマカレーを食べてロゼワインを飲むと、柑橘系の風味が出てくるんですよ。このニュアンスがとっても相性を良くしてくれています。食べて、飲んで…といった感じで止まらなくなります!」と絶賛。
スパイシーさがロゼワインを爽やかな印象にさせてくれました。
【キーマカレー×ロゼワインの検証結果・・・☆☆☆】
・大辛カレー
今回用意した大辛カレーは、“飛び抜けて辛いカレー”というものではなかったそうですが、そこそこ辛い仕上がりだったよう。辛いカレーにロゼワインとなれば、衝突必至!?
「ポークカレーも中辛で合いましたよね。このカレーはそれより辛いのですが、これもロゼワインと合いますよ。むしろ、これくらい辛みがあった方が合うかも!
イメージは、カレー屋さんで食べた後に飲む“ラッシー”でしょうか。これも酸味のある飲み物ですが、ロゼワインも酸味がほど良くあるため、口の中がとっても爽やかになる印象です。」
大辛カレーはロゼワインと抜群の相性の良さ、という予想外の展開。辛いカレーが好きな方には朗報ですね!
【大辛カレー×ロゼワインの検証結果・・・☆☆☆】
結果まとめ ロゼワインはカレーと合う!
第一回目の「#やってみロゼ!」では、ロゼワイン「リステル グリ・グラン・ド・グリ」と、さまざまなカレーとの相性を検証してみました。
・ロゼワインとカレーの検証結果まとめ
☆ (普通) |
☆☆ (合う!おすすめ) |
☆☆☆ (驚き!とても合う) |
バターチキン | ポークカレー | ほうれん草のカレー |
ビーフカレー | スープカレー | キーマカレー |
魚介のカレー | 大辛カレー |
結果としては、辛口のロゼワインはカレーと合う!というまとめになりました。どんなカレーとも喧嘩せず、口の中をすっきりとさせてくれた辛口のロゼワインの守備範囲の広さに脱帽です。
ちなみに、今回のロゼワインとカレーをより良い相性にするためのコツはこちら!
・スパイシーであること
・“青さ(草っぽさ)”や“ハーブ”の風味を感じさせること
ただし、カレー粉を振りかけるというよりは、さまざまなスパイスが感じられる…というスパイシーさの方がロゼワインとの相性の良さを引き立ててくれました。
#やってみロゼ!カレー編 ロゼワインの購入はこちら
#やってみロゼ!カレー編で使用したロゼワイン「リステル グリ・グラン・ド・グリ」の購入はこちらから(外部サイトにリンクします)
#やってみロゼ!で発信してみよう
ワインオープナーは、日本にロゼワインブームを作り出したい!と考えてロゼワインの情報発信に力を入れています。理由は単純で、本当にロゼワインって美味しいから!もっとその魅力を知ってほしいから!です。
日本では、“ロゼは甘口”というイメージが先行していますが、世界的にはロゼワインは辛口が主流で、その色合いや味わいも多様です。さらにロゼワインは、“どんな食事とも合う!”という特徴もあります。
みなさんも「#やってみロゼ!」でロゼワインの魅力を発信頂けると励みになります。1人ロゼでもカップルロゼでもやってみロゼ会の様子でも構いません。「#やってみロゼ!」発信であなたもチーム「#やってみロゼ!」の一員です!
※ワインについては、記事掲載時点での情報です。
■ライター <ナカゴミコウイチ>
神出鬼没のフリーライター。ワイン関連のネタを中心に、酒類全般の取材やコラムを執筆中。数多くの酒類関係者へのインタビュー取材を担当しつつ、取材のない日は大好きな猫と一緒に引きこもり。
ブログ https://note.com/nakagomiwine1
■カメラマン <寺田 智伸>
東京・北千住のフォトスタジオ Dahlia et Papillon(ダリア・エ・パピヨン)のフォトグラファー。ソムリエ((一社)日本ソムリエ協会認定)、チーズプロフェッショナル(NPO法人チーズプロフェッショナル協会認定)。ワインのみならず食を理解したディレクションが持ち味。
フォトスタジオ Dahlia et Papillon
https://dahliaetpapillon.tokyo/