「辛口のロゼワインはどんな料理とも相性抜群!」って本当なの?ワインオープナーでは「#やってみロゼ!」というテーマでロゼワインとさまざまな料理との相性をシリーズで検証しています。第四回目は「ロゼ×中華料理」編。今回もオンライン飲み会で実践しました!
目次
#やってみロゼ!中華料理編 オンライン飲み会で検証!
「#やってみロゼ!中華料理編」の、メンバーはサッポロビールの「#やってみロゼ!」チーム3名とカメラマンの寺田さん、ライターのナカゴミの5人。
今回も参加者全員が同じロゼワインと中華料理を数種類用意し、オンライン飲み会で検証実験をおこないました。
ツールは、パソコンにて「Microsoft Teams」のWEB会議システムを使用。
オンライン飲み会は、さまざまな食材とお酒のペアリングを気軽に試すことができる方法です。興味がある方はぜひこれを機会にチャレンジしてみてください。
◇オンライン飲み会については、こちらの記事でも紹介しています。
https://wine.sapporobeer.jp/article/online_drinking/
#やってみロゼ!中華料理編 主役のロゼワイン紹介
今回主役のロゼワインは、フランス プロヴァンス産の「エム・ド・ミニュティー(参考小売価格:税抜2,000円)」。
https://www.sapporobeer.jp/product/wine/LE73/
コート・ド・プロヴァンスで23しかないClassed Growth(クリュ・クラッセ)の一つに選定されたプロヴァンスワインの名門ワイナリー「シャトー・ミニュティー」が醸すロゼワイン。
同ワイナリーはテタンジェ社とも技術面での交流が深く、プロヴァンス・ロゼを象徴するくびれのある瓶形をデザインしたという歴史、2015年のカンヌ映画祭の開催時に「Ch. ミニュティー 281」を発売するなど、ロゼワイン市場を牽引するトップブランドです。
◇シャトー・ミニュティーの紹介はこちらの記事をご覧ください。
https://wine.sapporobeer.jp/article/minyuti/
「エム・ド・ミニュティー」は、特徴的なくびれのあるボトルに淡く美しい色合い、フレッシュで果実味に溢れた、“プロヴァンスロゼ”のイメージにぴったりなロゼワインとなっています。
「エム・ド・ミニュティー」の購入はこちらから(外部サイトにリンクします)
・「エム・ド・ミニュティー」で乾杯&テイスティング!
#やってみロゼ!中華料理編は、「エム・ド・ミニュティー」の乾杯からスタート!まずは一口味わった後、参加者全員であらためてテイスティングしてみました。
・色合い
ピンク色のオレンジがかったきれいな色。サーモンピンクを思わせる透明感のある印象、プロヴァンスらしい明るい見た目という意見もありました。
・香り
白桃や黄桃の香りがあり、温暖な地方を思わせるビーチのイメージ。瑞々しさが香りから伝わってくるようなフレッシュな香りが魅力的です。また、発酵由来のクリームバターやバタースコッチのような香りも魅力的という意見もありました。
・味わい
口に入れた瞬間にまず感じるのは、心地よい酸味。その後にシトラス系のニュアンスやストロベリーなどの赤い果実の風味も感じられます。
グルナッシュを使用していることやアルコール度数が13%であることから、“ミディアムボディタイプの飲み応えのあるロゼワイン”と評価するメンバーも。
そのほかスパイシーさやミネラル感を感じる、飲んだ瞬間に料理にあわせて楽しみたくなる…という意見もありました。
ちなみに「エム・ド・ミニュティー」でをよく知るメンバーから、「じつはこのくびれたボトルデザインは、同ワイナリーの2代目オーナーの娘さんが開発したといわれているんですよ。」という豆知識も。
テイスティング後、参加者全員でいろいろ意見交換をした結果、最終的に見た目も味わいもエレガントな“大人っぽいロゼワイン”という意見で一致しました。
検証!ロゼワインと中華料理を合わせてみた
参加者全員、中華料理を数種用意して「ロゼワイン×中華料理」を検証してみました。
用意した中華料理
・バンバンジー
・エビ餃子&エビ焼売
・八宝菜
・チンジャオロース
さまざまな食材が個性的な調味料で仕上げられている中華料理。性格が強い料理ですが果たしてロゼワインと合うのでしょうか…。さっそく検証してみました!
バンバンジー×ロゼワイン
はじめに試したのが、「バンバンジー」。さっぱりした鶏肉やキュウリなどの野菜を使い、ゴマベースのタレをかける中華の定番料理です。
「ソース自体ごま系で豆板醤が効いているタイプですが、ロゼワインを合わせると口の中がまろやかになる上にフルーティーで爽やかなニュアンスが引き出されます。」
「いいですね、この組み合わせ!こういった白っぽい色合いの中華料理ならロゼワインと合わせやすいかもしれません。」
「キュウリなどの野菜もたくさん入っていますよね。フレッシュなサラダにレモンや塩をかけるイメージで、ロゼワインの要素と合ったのではないでしょうか。」
ゴマだれの甘さと塩気、さらに爽やかな味わいの具材が使われていたことがロゼワインとの相性の良さを引き立てたかもしれません。
個人的にバンバンジーサラダにして、冷やしたロゼワインを楽しみたくなりました。
【バンバンジー×ロゼワインの検証結果・・・☆☆☆】
エビ餃子&エビ焼売×ロゼワイン
中華料理にはエビが多く登場しますが、中でも人気が高いのが「エビ餃子」や「エビ焼売」。肉よりもさっぱりした爽やかな味わいが特徴ですが、ロゼワインと合うのでしょうか…。
「エビ餃子のもちもちした皮の食感とロゼワインが合いますね!エビが生臭さくなることもなく、かなり良い相性だと思いますよ。」
「エビ焼売も中華系の調味料が入った塩ベースな感じなので、ロゼワインのミネラル感と良く合います。焼売の脂っぽさもロゼワインが流してくれますね。」
「口の中でエビの塩味が同調した後、ロゼワインがきれいに流してくれる…。ロゼワイン自体の甘さも感じられる抜群の組み合わせだと思います!」
今回、参加者にはエビ餃子やエビ焼売には醤油やポン酢などをつけずに試してもらったのですが、それが逆に功を奏した模様。
「何もつけなくてもいいですね。いや、つけない方がいい。エビや皮の塩気の部分とロゼワインが良く合いました。塩レモンを調味料で振りかける…というようなイメージかもしれません。」というメンバーも。
今回の、「エビ餃子&エビ餃子×ロゼワイン」。
参加者全員が、いわゆる“マリアージュ”体感することができました!
【エビ餃子&エビ焼売×ロゼワインの検証結果・・・☆☆☆+】
八宝菜×ロゼワイン
さまざまな具材を塩味のとろみのあるタレでまとめる八宝菜。さまざまな味の要素が混在する中華の定番料理ですが、ロゼワインと合うのでしょうか…?
「ロゼワインの酸味と八宝菜のとろみが合います!口の中に残るとろみをロゼワインが洗い流してくれる感じですね。」
「塩味が強いのですが、今回はロゼワインがそれをマイルドにしてくれる印象です。また、たまごはワインと相性が難しいといわれているのですが、うずらのたまごもロゼワインの風味が包み込む感じで全然気になりませんよ。」
「八宝菜には魚介や豚肉、白菜などさまざまな具材が入っていますが、そもそも野菜とロゼワインの相性がいい。八宝菜の良さとロゼワインの良さが感じられるので、ずっと楽しんでいられますね。」
ロゼワインの酸味やアルコール度数がやや高いことから、性格の強い味わいの料理にも負けず対抗できるという意見もありました。
赤ワインだと強過ぎる、白ワインだと酸味が勝ってしまう…。いろいろな食材とバランス良く合わせやすいという意味からも、八宝菜にはロゼワインがいいのかもしれません。
【八宝菜×ロゼワインの検証結果・・・☆☆】
チンジャオロース×ロゼワイン
シャキシャキ食感と濃厚な味わいが特徴のチンジャオロース。白ご飯と合わせて食べたい料理の代表ですが、ロゼワインとの組み合わせはどうでしょうか?
「ロゼワインがチンジャオロースにまったく負けていないですね。豚肉にも合うし、少し苦みのあるピーマンとも合う。個人的にこの2つのコントラストを楽しむようなペアリングだと思いました。」
「塩味が強い分、ロゼワインの果実味をより感じることができます。この2つを合わせるとテイスティングの時に感じたロゼワインのクリームのニュアンスがなくなるのですが、逆にフレッシュさが際立ち口の中が爽やかになるんです。大人のペアリングですね!」
「私のチンジャオロースは上品な味わいなのですが、それでもロゼワインと相性がいいですね。豚肉の脂っぽさを洗い流してくれますし、シャキシャキした食感とも合う。余韻でロゼワインがしっかりと残るところもいい感じです!」
チンジャオロースは唯一味も色も濃い中華料理でしたが、ボディ感とミネラル感のあるロゼワインだったことから負けずによい組み合わせに。
「チンジャオロースをご飯にかけるより、ロゼワインと合わせた方が好きかもしれない…。」というメンバーもいたように、ワインのおつみまみとしても使えそうです。
【チンジャオロース×ロゼワインの検証結果・・・☆☆☆】
結果まとめ ロゼワインは中華料理と合う!
第四回目の「#やってみロゼ!」では、ロゼワイン「エム・ド・ミニュティー」と中華料理の相性を検証してみました。
・ロゼワインと中華料理の検証結果まとめ
☆☆ (合う!おすすめ) |
☆☆☆ (驚き!とても合う) |
☆☆☆+ (絶妙!これぞマリアージュ) |
八宝菜 | バンバンジー | エビ餃子&エビ焼売 |
チンジャオロース |
今回、「中華料理とロゼワインは合う!」という結果に。
ただし、検証後に参加者からはこんな意見が。
「ロゼワインは回鍋肉や麻婆豆腐のような中華料理とも合いそうですが、ロゼワインの繊細さが感じられなくなる可能性はありますね。味噌や山椒、辛みの強いものとは厳しいかもしれません。」
「たしかに、四川料理などの個性が強い中華料理だとバランスが崩れてくるかもしれませんね。あと、甘さが強過ぎるもの。酢豚や甘いエビチリだと甘口ロゼワインの方がいいと思います。」
たしかに今回試した中華料理は塩味が特徴的ですし、それが「エム・ド・ミニュティー」のようなボディ感とミネラル感のあるロゼワインとマッチしたのでしょう。
近年、「中華料理とロゼワインは合う!」とよくいわれていますが、ロゼワインの個性に合わせて中華料理のメニューを考えるとより楽しいペアリングになりそうです。
皆さんもぜひ今回のペアリングにチャレンジしてみてください!
#やってみロゼ!中華理編 ロゼワインの購入はこちら
#やってみロゼ!中華料理編で使用したロゼワイン「エム・ド・ミニュティー」の購入はこちらから(外部サイトにリンクします)
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◇第1回 #やってみロゼ!カレー編 オンライン飲み会の記事はこちら
https://wine.sapporobeer.jp/article/rose_curry/
◇第2回 #やってみロゼ!餃子編 オンライン飲み会の記事はこちら
https://wine.sapporobeer.jp/article/rose_dumplings/
◇第3回 #やってみロゼ!タイ料理編 オンライン飲み会の記事はこちら
https://wine.sapporobeer.jp/article/rose_thai/
※ワインについては、記事掲載時点での情報です。
■ライター <ナカゴミコウイチ>
神出鬼没のフリーライター。ワイン関連のネタを中心に、酒類全般の取材やコラムを執筆中。数多くの酒類関係者へのインタビュー取材を担当しつつ、取材のない日は大好きな猫と一緒に引きこもり。
ブログ https://note.com/nakagomiwine1
■カメラマン <寺田 智伸>
東京・北千住のフォトスタジオ Dahlia et Papillon(ダリア・エ・パピヨン)のフォトグラファー。ソムリエ((一社)日本ソムリエ協会認定)、チーズプロフェッショナル(NPO法人チーズプロフェッショナル協会認定)。ワインのみならず食を理解したディレクションが持ち味。
フォトスタジオ Dahlia et Papillon
https://dahliaetpapillon.tokyo/