ワインにはそれぞれに適温というものがあり、適温で飲まないと本当の美味しさを味わうことはできません。もちろん、ロゼワインにも適温があります。今回は、赤ワインのコクと白ワインのフレッシュさを併せ持つロゼワインの適温が何度なのか、また適温にするための方法について解説していきます。
目次
ロゼワインの適温は?
赤ワインはボディの重さ、白ワインは辛口か甘口かで適温が決まってきます。
ロゼワインの場合は、合わせる料理によって適温を変えるのが正解です。
濃い料理とあっさりした料理に合わせるときの、ロゼワインの適温についてみていきましょう。
濃い料理に合わせるとき
濃い目のソースを使った牛肉のステーキや濃厚なビーフシチューなどの濃い料理に合わせるのであれば、10~18度が適温と考えておきましょう。
冬であれば室温に置いておくと、ちょうどよい温度になります。夏は、30分~1時間程度冷蔵庫で冷やしておくようにしましょう。冷蔵庫に入れていた場合は、15分程度室温に置くことで適温にすることができます。
10~18度にすることで、ロゼワインのコクや渋みを楽しめるようになるので、濃い料理との相性が良くなるのです。
濃い料理に合わせることを考えてロゼワインを購入するのであれば、辛口を選ぶようにしましょう。
あっさりした料理に合わせるとき
和食や魚介系料理など、あっさりした料理に合わせるのであれば、6~10度が適温と考えておきましょう。
冷蔵庫で3時間以上冷やして、室温に出し、少し置いてからグラスに注ぐと、キリッと感を楽しむことができます。
あっさりした料理に合わせることを考えるのなら、甘口のロゼワインを選ぶのがおすすめです。
ロゼワインに合う料理について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。https://wine.sapporobeer.jp/article/rose_cuisine/
スパークリングのロゼワインはしっかり冷やす!
パーティーやお祝い事の際に用意されることが多いスパークリングワイン。シュワシュワ~という泡が弾けるスパークリングワインがあるだけで、その場が華やかになるものです。
一般的にスパークリングワインというと、白のスパークリングワインを思い浮かべる方が多いと思いますが、実はロゼのスパークリングワインもあります。
ロゼのスパークリングワインも飲む前には、しっかり冷やしておくのが鉄則です。冷やすことで泡が抜けにくくなるというメリットもありますので、必ず冷やしておきましょう。
スパークリングのロゼワインの適温は5~8度が目安です。
ロゼのスパークリングワインについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
https://wine.sapporobeer.jp/article/it_rose_sparkling_wine/
温度調節の仕方
ロゼワインの適温について、合わせる料理別にご紹介してきました。
では、どのように温度調節すると、ロゼワインを適温にすることができるのでしょうか?
温度を下げるとき
ロゼワインの温度を下げたいときは、シンプルに冷蔵庫に入れましょう。冷蔵庫の中に丸1日ロゼワインを入れておけば、ワインの温度は冷蔵庫内の温度と同じまで下がります。
一般的に冷蔵庫の室温は5度前後なので、丸1日冷蔵庫に入れておくと、ロゼワインも5度前後になるということです。
氷と水を入れたワインクーラーにロゼワインを入れると、1分間に1度ワインの温度を下げることができます。
10分間でロゼワインを一気に10度も下げることができますので、ロゼワインを楽しみたいけど冷やしていなかった!という場合でもワインクーラーがあれば対応可能です。
ちなみに、ワインを早く冷やそうとして冷凍庫に入れるのはNGです。冷却時間が長くなり過ぎると、ボトルが破裂する可能性があります。
温度を上げるとき
室温に置いておくだけでも、15分で1度上げることができます。1時間待てば4度上がりますので、時間に余裕がある場合は、この方法でロゼワインを適温にすることができるでしょう。
もっと素早くロゼワインの温度を上げたいという場合は、デキャンタージュがおすすめです。デキャンタと呼ばれる専用のガラス容器にボトルのワインを移し替えることで、2度温度を上げることができます。
また、グラスに注ぐことでも1度上がるということを覚えておきましょう。もしも、グラスに注がれたワインの温度をもう少し上げたいなと思ったら、手でグラスを温めてください。
グラスを温めるだけで、1、2度はすぐに上がり、ロゼワインの適温に近づくよう調整できるでしょう。
ワインの温度計が使える
ロゼワインを適温で楽しみたいと思っても、正確な温度は感覚ではよく分からないものです。そこで出番となるのが、ワインの温度計です。
ロゼワインの本来の美味しさが発揮される適温を、ワインの温度計を使うことで見極めることができ、適温でグラスに注いで飲むことができます。
ワインの温度計には、数百円で買えるお手頃なものから5,000円ほどする高級なものまであります。
計測方式もボトルにセットするタイプや放射温度計タイプ、接触式タイプなどさまざまです。
ボトルにセットするタイプは、ワインを注ぐ前に温度のチェックができたり、放射温度計タイプは液面に触れることなく温度を測れたりと、それぞれに特長があります。なので、いろんな温度計を、比較して選んでみるといいでしょう。
まとめ
ロゼワインの適温を覚えておくと、ロゼワインが持つ長所を最大限引き出せる温度で、味わいを楽しむことができます。
ロゼワインを濃い料理に合わせるときの適温は10~18度、あっさりした料理に合わせるときの適温は6~10度と覚えておきましょう。ロゼワインのスパークリングの適温はさらに低く、5~8度となっています。
この温度を守っていただくようにすると、ロゼワインが持つ本来の美味しさを存分に味わうことができるはずです。