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レシピ付き!
料理家が語る、私の本とワイン Vol.3
特別編 永崎ひまるさん

家飲み時間をもっと楽しみたい! そんな時、頼りになるのがプロによるアイデアにあふれたレシピ本。このコーナーでは、人気のレシピ本の著者である料理家の方にご登場いただき、本作りの裏側や、料理に対する思い、そして、ワインの楽しみ方をうかがいます。第3回にご登場いただくのは特別編として、今年のボージョレ・ヌーボーの絵馬ラベルを手がけた絵馬師で、『絵馬で開運! しあわせごはん暦(ごよみ)』を出版した永崎ひまるさんです。

text WINE OPENER編集部 photo(料理、プロフィールともに)徳山喜行

■お話をうかがった方
永崎ひまる(ながさき・ひまる)さん私の本とワイン_03

絵馬師。平成27(2015)年度「神道文化賞」受賞。絵馬師とは神社仏閣に奉納する絵馬を専門に描く職業のこと。永崎さんはこれまでに、伊勢神宮や出雲大社、霧島神宮や宗像大社など、日本全国の名だたる神社に絵馬を奉納してきた。また、羽田空港第三ターミナルのお祭り広場にも大絵馬が飾られている。絵馬師として「神道文化賞」を受賞した唯一の人物。おもな著書に『アラン・デュカス 秘密のレシピ』(グルマン世界料理本大賞2014イラストレーション部門のグランプリ受賞)『ハッピー!! 開運神社めぐり』『1日1分見るだけで願いが叶う! ふくふく開運絵馬』など。
和風画家として、ワイン、日本酒のラベルデザインなど、絵馬だけでなく多岐にわたるジャンルで活躍中。

https://www.himarunagasaki.com/(外部サイトにリンクします)

今回の料理本はこちら!

『絵馬で開運! しあわせごはん暦』(集英社) 永崎ひまる 1,980円
私の本とワイン_03
神道文化賞を受賞し、出雲大社、伊勢神宮、東京大神宮など名だたる神社の大絵馬を手がけた永崎さんが、描き下ろし絵馬と文章で、幸運を呼び込む食べ方や暦を感じて暮らすコツを指南。レシピはすべて目分量でOKという気軽さも、生活に取り込みやすいポイントです。

今回紹介するワインとレシピ

ラブレ・ロワ
ボージョレ・ヌーボー 2023
オープン価格(750ml・ 375ml)

 

 

 

 

ボージョレ・ヌーボー_2023

ラブレ・ロワ
ボージョレ・ヌーボー 酸化防止剤無添加 2023
オープン価格(750ml)

 

 

 

 

ラブレ・ロワ
ボージョレ・ヌーボー 缶 2023 250ml
オープン価格

 

 

 

林檎とチーズの甘じょっぱい恋のサラダ

私の本とワイン_03

■材料(分量はすべて適量)

・林檎

・プロセスチーズ(または好きなチーズ)

・粉チーズ

・林檎酢

・はちみつ

・塩・コショウ

・オリーブオイル

■作り方

① 林檎をくし切り(または短冊切り)に、チーズはさいの目切りなどに切っておきます。

② 切った林檎とチーズに粉チーズ、林檎酢、はちみつ、塩・コショウ、オリーブオイルをたっぷりかけて混ぜ合わせ、お皿に盛ります。お好みで、その上からも粉チーズをかけて。

永崎さんからのポイント

甘じょっぱさが、ボージョレ・ヌーボーに合いますよ!

関係良好 包んでロール白菜ミルク味

私の本とワイン_03

■材料(分量はすべて適量)

・ひき肉(鶏、豚、合い挽きでも)

・小麦粉

・白菜

・牛乳

・お湯

・【A】砂糖・醤油・味噌・塩・コショウ(肉の下味用)

■作り方

① ひき肉に【A】と小麦粉を少々入れて、混ぜ合わせます。

② 白菜を熱湯で巻ける硬さになるまで煮ます。

③ 白菜を1枚1枚剥がします(剥がしてから煮てもO K)。

④ ①を俵形に空気を抜くようにして丸めて、白菜をくるっと巻きます(横から肉が見えていても大丈夫です)。

⑤ 鍋にロール白菜を巻き終わりを下にして並べ、牛乳とお湯3対1の割合で入れ(牛乳だけでもO K、よりコクがでます)、②をしっかり肉に火が通るまで煮ます。

永崎さんからのポイント

白菜のおいしい季節は、ロールキャベツのかわりにロール白菜でもりもり。

新年のお祝いは開運レシピと
ボージョレ・ヌーボーで

絵馬師である永崎さんは、「ラブレ・ロワ ボージョレ・ヌーボー 2023」シリーズのラベルを手がけていらっしゃいますが、https://wine.sapporobeer.jp/article/beaujolais_nouveau_2023/)、今回のご著書『絵馬で開運! しあわせごはん暦』は、レシピ本ですよね。過去には、『アラン・デュカス 秘密のレシピ』というトップシェフに関するご著書もありますが、今回掲載のレシピは、材料の分量が適量でよいとされていたことで、料理を作るハードルが下がった印象を受けました。

永崎ひまるさん(以下敬称略):シェフからシュフ(主婦)のレシピへ(笑)。今回は、暦を意識した料理を考えましたが、旬や年中行事を普段の食生活に取り入れたいと思っても、やはり家族のために日々料理を作っていたり、仕事が忙しかったりすると、手が回らなくなってしまうという方も多いのではないかと思います。なので、できるだけ簡単に、材料も調味料も目分量でOKにしました。自分が好きな味付けがいちばんおいしいと思いますから。

ご著書のなかから特におすすめしていただいたレシピは、「林檎とチーズの甘じょっぱい恋のサラダ」と、「関係良好 包んでロール白菜ミルク味」です。どちらもご本のなかでは11月の料理として紹介されていますよね。こちらをセレクトされた理由を教えてください。

永崎:ボージョレ・ヌーボーが登場する季節の料理なのですが、ボージョレは少し寝かせて飲んでもおいしいと伺いまして、お祝いのムードに包まれたボージョレを新年に飲むという提案に目新しさを感じました。ボージョレというワインそのものが、何か気持ちをぱっと明るくしてくれますよね。そんなところも、お正月に飲むのにふさわしいのかなと思います。

私の本とワイン_03

永崎さんが描かれたラベルも華やかですし、日常に行事を取り入れると、居住まいを正すきっかけにもなり、運気も上がりそうです。

永崎:そうですね。私は小学生くらいの頃からお年寄りに交じって神社にお参りするのが好きで、現在、絵馬師という仕事をしていますが、神社の根本には、お米を無事に作りましょうという願いがあって、大事なお祭りは実はほとんど農業に関係しているんですよね。『古事記』に登場する神様たちも食にまつわる物語が多いですし。そして、米作りに欠かせないのが暦なんです。

昔から、そういった私たちの食と暦ととても深いところで関係していることと、食べ物を身体に取り入れて人間が元気になるということを、結びつけられたら…と思い、開運レシピが生まれました。

具体的に、レシピに落とし込む際には、季節や方位を取り入れて開運に結びつける風水的な意味合いを意識して組み立てています。

「関係良好」など、料理の名前もユニークですよね。こういったネーミングにも風水的なお考えが反映されているのでしょうか?

永崎:生きていく上での私のテーマはワクワク感を大事にすること。よい方角に出かける開運旅行はすごくワクワクするんです。神社参拝した帰りに参道でおいしいものを食べて…なんて思い浮かべるだけで気持ちが上がりますよね。今回の本も、そんなワクワクを味わっていただけるといいなと思いながら作りました。

幸せになるために行事があるはず。
だから身近に取り入れたい

永崎さんは絵馬師になる前には、別のお仕事をしていて、さらにそれ以前には栄養士になりたかったと伺いましたが、振り返ってみると、本の出版もその延長線上にありますね。

永崎:結局、美術の道に進みまして、大学卒業後はグラフィックデザイナーの仕事をしていたのですが、激務でいったんお休みして。ちょうどその時、たまたま、絵馬を描く仕事の募集を目にしたんですよね。実際、仕事をしてみると、絵を描く方はいらっしゃるのですが、暦のことや風水的なことを知っている絵師の方は少ないようなんです。

昔は、そういう絵馬師の方はたくさんいたのだと思いますが、今は、絵馬を奉納する機会も少なくなっていますし、それならば、絵馬師としてがんばってみようかなと思い、今に至っています。特に私は、神社に奉納する「大絵馬」を描いていることもあって、「絵馬師」ってどんなお仕事ですか?とよく聞かれますが、そのたびに、「神様に感謝を伝えるための仕事です」と答えています。

私の本とワイン_03

なるほど。一般的に絵馬は神様への願い事をかくものというイメージがありましたが…。

永崎:各地の神社には様々な背景がありますが、たとえば、漁師さんたちがお金を出し合って、海の神様に対するお礼の絵馬を奉納するとか、もともと絵馬はそういう役目を持っていましたし、人々にとって絵馬を納めるというのはそういう敬虔なものなんですよね。

絵を描くという行為に、そういった皆さんの幸せになりたいという気持ちを、絵馬にのせて神様に捧げるということでしょうか。

永崎:私が絵馬を描く時は、私の絵を見て!という感覚はありません。その神社のご祭神や風土に合わせて絵を変えています。

そういった大絵馬の奉納を積み重ねていると、やはり昔の人たちを考えた行事というのは、自分たちも運気を上げたくて、つまり、幸せになりたくて考えて考えて今につないできたものだと思うんです。そんなポジティブなものを生活の中に取り入れないというのは、すごくもったいない。

今回の、ボージョレ・ヌーボーで新年を祝うのもそうですが、皆さんが気軽に行事を楽しむ=運気を上げることを意識していただくきっかけになればと思います。

 

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※ワインについては、記事掲載時点での情報です。