目次
寒い日にぴったりのホットワインって?
寒い日は体を温めてくれる飲み物が欠かせません。日本では寒い日の伝統的な飲み物と言うと、緑茶や甘酒を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
ヨーロッパでも、「寒い日はこれ!」とおなじみの飲み物が数多く存在します。ホットワインも古くから親しまれている温かい飲み物のひとつです。
まずはホットワインとはどんな飲み物なのか、概要からお話ししますね。
ホットワインとは
ホットワインとは、単純にワインを温めただけの飲み物ではありません。フルーツやスパイスを加えて温めたもので、ヨーロッパのクリスマスでは定番となっています。
主に使われるスパイスはシナモン・クローブ・スターアニスの3種類です。開けて少し時間が経ってしまったワインの活用方法としてもおすすめなので、ワインが余ってしまったときは挑戦してみてください。
それぞれの国のホットワイン
ホットワインと一括りに言っていますが、地域によって呼称も作り方もさまざまです。たとえばドイツやオーストリア、フランスのアルザス地方あたりでは「グリューワイン」の呼び名で親しんでいる方もいます。
英語ではホットワイン!ではなく、「モルドワイン」が正解です。ワインの本場フランスやイタリアでは、「ヴァン・ショー」や「ヴァン・ブリュレ」、北欧では「グロッグ」が一般的です。
赤ワインのほか、白ワインやロゼワインを使用しても美味しく作れるうえ、人によってはワインよりも高いアルコールのお酒を使うこともあります。
ホットワインの素敵な楽しみ方
普段はワインそれぞれの繊細な香りや味わいを楽しむものですが、中には「ちょっと好みじゃないかも」と思うような、口に合わないワインもあります。でも、捨ててしまうのはもったいないですよね。料理に使う手もありますが、量が多いと持てあましそうです。
ホットワインはスパイス等で香りや味を加えることができるため、好みではないと感じた香りもほかのスパイスで隠して楽しめます。渋味や酸味が気になる方も、フルーツで口当たり柔らかな一杯に変身させれば、最後まで美味しく飲み干せるでしょう。
もちろん、美味しいワインをもっと美味しく!楽しく!アレンジしたい方にもホットワイン作りはおすすめです。
ホットワインについて理解したら、次はいよいよオリジナルのホットワインを計画してみましょう。ホットワインの素敵な楽しみ方を、3つのポイントでご紹介します。
まずはお好みのフルーツやスパイスを自由にトッピング
まずはお好みのフルーツやスパイスで、自分だけの一杯を作ってみましょう。好きなものをとにかく詰め込む方法も、うまくいけばフォトジェニックに仕上がります。
色のバランスを計算したり、フルーツのカット方法を工夫してみたり、組み合わせのほかにトッピングの仕方でも楽しむことができそうです。
味わい重視で作るのも良いでしょう。たとえばワイン特有の渋味を抑えたいときは、はちみつ・柑橘系のフルーツあたりを多めに入れる方法がおすすめです。はちみつは口当たりをまろやかにしてくれ、柑橘系フルーツはさっぱりとした飲み口に仕上げてくれます。
量を調節して、自分好みに仕上げてみてくださいね。スパイシーな印象をプラスしたいときは、黒こしょうやジンジャーを加えてみてはいかがでしょうか。柑橘系フルーツやジンジャーは、スライスするとしっかりと味が出てくれます。
カップの素材やデザインにこだわってみる
見た目も可愛くデコレーションすると、より一層美味しく感じるでしょう。本場のクリスマスマーケットでは、可愛いマグカップで振舞われることが珍しくありません。
たとえばドイツのグリューワイン用マグカップは、雪景色をプリントしたものや妖精を描いたもののほか、クリスマスの定番と言えるブーツ型のマグカップもよく見かけます。地域によっては購入時にカップのデポジット代(預り金)が料金に含まれているため、気に入ったら持ち帰りも可能です。
近年は日本でもクリスマスマーケットが数多く開催されており、ホットワインとマグカップがセットになったグッズも販売されています。
お家でも、こだわりのカップで飲んでみてはいかがでしょうか。クリスマスイメージのマグカップを用意するほかに耐熱ガラスに注ぐのも、中身が見えてオシャレですね。
食器やカトラリーもおしゃれにしてみよう
食事時やティータイムにホットワインを楽しむ場合は、食器やカトラリーも合わせてコーディネートすると、より見栄えが良くなります。統一感を持たせることでホットワインのマグカップも、目で見て楽しめる要素のひとつになるでしょう。
たとえば冬のイメージで統一するなら、以下のデザインやモチーフがあげられます。
・北欧デザイン
・定番のクリスマス系
・雪
・星
・動物
このほか、あえてシンプルなデザインで色にこだわる方法も素敵ですね。真っ白いお皿とカトラリーで揃えても、形ひとつでさまざまな表情を演出できます。人気の食器メーカーの中には型押しのみで模様を描き、色をつけないデザインのお皿も販売されています。
シンプルにまとめるか、華やかな柄やワンポイントで統一するのか、あらかじめテーマを絞り込んでおいて揃えると良いでしょう。
自宅で作ってみよう!ホットワインのレシピ
それでは、ここからはホットワインをお家で楽しむためのレシピを紹介します。どれも基本は材料を入れてワインを温めるだけですので、難しいことはありません。料理がちょっぴり苦手な方でも大丈夫!いつもとはちょっと違う、おいしく風味豊かなワインを楽しんでみましょう。
簡単ホットワイン
本格派のホットワインを思いついた時にすぐ作るのはちょっと大変ですよね。まずは簡単に楽しめるレシピを紹介します。
■赤ワインを使ったホットワイン
・ホットワインレモネード
ちょっと一息いれたい時、いつでも簡単に作れるのがこのホットワインレモネードです。
材料
赤ワイン 60ml
お湯 90ml
レモン汁 大さじ1
はちみつ 大さじ1
作り方
1. 材料を耐熱カップに入れて混ぜます。レンジ600Wで30秒ほど温めれば完成です。レンジによってはワット数を変えて沸騰しないように注意してください。
・ヒマラヤンシェルパティー
ヒマラヤ登山を助けるシェルパ(登山時の荷物運搬、案内などを行う人)が愛飲しているという、ワインに熱い紅茶を混ぜるだけのお手軽ホットワインです。仕事の疲れでぐったり、そんな夜のリラックスタイムにどうぞ。
材料
赤ワイン 90ml
紅茶 30ml
作り方
1. 紅茶を煮出します
2. 赤ワインを入れた耐熱コップに熱い紅茶を注いだらでき上がり。
・ホットワインにおすすめの赤ワイン
[イエローテイル]シラーズ(750ml) (参考小売価格:税抜1,015円)
タンニンが控えめでありながら、熟した果実の味わいと香りを存分に引き出した赤ワイン。口にした瞬間、甘いベリーと爽やかなバニラのアロマの香りが広がります。
購入はこちらから(外部サイトにリンクします)
ポリフェノールでおいしさアップの赤ワイン(720ml)(参考小売価格:税抜507円)
ポリフェノール成分をたっぷり含んだ赤ワイン。まろやかでコクのある風味がクセになります。
購入はこちらから(外部サイトにリンクします)
■白ワインを使ったホットワイン
・はちみつショウガの白ワインのホットワイン
白ワインのホットワインならこちらをお試しください。ショウガもチューブタイプのものを使えばとっても簡単。
材料
白ワイン 180ml
ハチミツ 適量
チューブのおろししょうが 小さじ1/4
作り方
1. 耐熱カップにワインを入れ、600Wで30秒温めます。
2. 温めたワインにショウガとハチミツを加えて混ぜましょう。お好みで洋梨を浮かべてもOK。
・アップルホット白ワイン
リンゴの甘酸っぱさと白ワインとの組み合わせが絶妙な味わいです。
材料
白ワイン 120ml
リンゴ 1/4個
作り方
1.リンゴは皮をむいたら塩水に通して、すりおろします。
2.すりおろしたリンゴを鍋に入れ、火にかけたら白ワインを加えます。
3.2が温まったら、クッキングペーパーなどでこして、絞ってできあがり。
・ホットワインにおすすめの白ワイン
[イエローテイル]シャルドネ(750ml) (参考小売価:税抜1,015円)
バニラとココナッツのアロマの香りが特長的な白ワイン。後味はまろやかでクリーミーな余韻が感じられます。
購入はこちらから(外部サイトにリンクします)
有機酸でおいしさアップの白ワイン(720ml) (参考小売価格:税抜507円)
有機酸の白ブドウをたっぷり使った白ワイン。爽やかな口当たりなので、ワイン初心者にもぴったりの一品です。
購入はこちらから(外部サイトにリンクします)
本格派ホットワイン
よりホットワインを楽しみたい方は、本格的なレシピも試してみてください。基本のレシピを紹介します。
材料(4人分)
赤ワイン 1本750ml
水 200ml
カルダモン 6粒
クローブ 6つ
スターアニス 4つ
シナモン 2本
アニスシード 大さじ1
オレンジ 1個
きび糖 大さじ10
作り方
1. カルダモンから中身を取り出し、シナモンスティックは軽く砕きます。
2. オレンジとキビ糖以外の材料を小鍋に入れて火にかけ、弱火で温めます。
3. 薄くスライスしたオレンジを加え、そのまま弱火で15分程度煮出します。
4. 砂糖を入れ、溶けたらでき上がり。砂糖が多すぎると感じたら少し減らしても大丈夫です。スパイスが入らないよう、茶こしでこしてからお召し上がりください。
本格ホットワインを作るコツ
本格的なホットワインの味にするために、気をつけるのは火加減とスパイスの選び方です。風味豊かなホットワインに仕上げるために、スパイスは必ずホールタイプを用意しましょう。
火加減にも注意してください。沸騰させないように、弱火で必ず煮出します。沸騰させるとせっかくのワインの風味が損なわれてしまいますので注意しましょう。
ホットワインに合うおつまみ
ホットワインを作ったら、簡単に作れて手軽につまめるおつまみも用意してみましょう。
簡単に作れるおつまみ
クラッカーで簡単おつまみ
生ハムとクラッカーで簡単につまめるおつまみを作りましょう。
必要な材料は、クラッカー、生ハム、スライスチーズ、オリーブオイルのいずれも適量用意します。クラッカーの上に生ハムとスライスチーズを重ね、上からオリーブオイルをかけたらできあがり!黒胡椒を上からかけてもスパイシーでおいしくなります。お好みでどうぞ。
リンゴチーズ
りんごと様々なチーズを用意してスライスするだけで、十分立派なワインタイムを楽しめます。りんごもチーズもお好みのものを用意しましょう。市販の6Pチーズでも大丈夫ですよ。
サンドイッチ
休日の午後からのんびりホットワインを楽しむなら、サンドイッチやブルスケッタと一緒にランチ気分で楽しむのもおすすめです。フランスパンや全粒粉のパンを用意して、具材はお好みで大丈夫。好きなものを好きなだけサンドして、贅沢な時間を堪能してみてくださいね。
ホットワインに合うおつまみレシピ
ホットワインにピッタリの簡単にできるおつまみレシピを2品ご紹介します。ホームパーティにもおすすめですよ。
・モッツァレラチーズのフリット
材料(4~6人分)
モッツァレラチーズ 1個
アンチョビ 3枚
粗挽き黒こしょう 適量
小麦粉 適量
パン粉 適量
サラダ油 適量
ブラックオリーブ(種なし) 6個
イタリアンパセリ 適量
●A
溶き卵 1個分
小麦粉 大さじ2
水 大さじ1
●トマトソース
トマト缶(カットタイプ) 1/2缶(200g)
塩 少々
作り方
1. モッツァレラチーズを縦半分に切って断面を下にし、それぞれ6等分にして12枚にします。ペーパータオルで包み、しっかりと水分を吸収させます。ブラックオリーブを輪切りにします(幅5ミリ)。
2. モッツァレラチーズ6枚を並べ、半分にちぎったアンチョビをそれぞれにのせます。黒こしょうをふったら、それぞれの上に残りのモッツァレラチーズをのせてはさみます。
3. Aの材料を混ぜ合わせます。2のモッツァレラチーズに小麦粉をまぶし、Aにくぐらせて、パン粉をまぶします。パン粉は軽くすりつぶしておきましょう。フライパンにサラダ油を入れ(深さ1センチ程度)高温に熱し、パン粉をつけたモッツァレラチーズを入れて、両面がこんがり色づく程度まで揚げ焼きにします。
4. トマトソースを作ります。ボウルに少し小さめのざるを重ねて、トマト缶を入れてゴムべらなどでこします。塩を加えて混ぜたら、できたソースを皿に敷きます。1のブラックオリーブを散らして3を盛り、イタリアンパセリを散らしてできあがりです。
・ほくほくスイートポテト風サラダ
材料(4人分)
さつまいも 600g
ベーコン 120g
クリームチーズ 120g
●A
マヨネーズ 大さじ6
はちみつ 大さじ2
ドライフルーツ(好みのもの。ざく切り) 大さじ4~6
粒マスタード 大さじ1と1/3
塩 少々
黒こしょう 少々
作り方
1. さつまいもは皮をむいて1.5センチ幅ほどの厚さに切り、10分程度水にさらします。クリームチーズは1センチ角程度に、ベーコンは幅1.5センチに切ります。弱火で熱したフライパンにベーコンを入れ、表面がカリッとするまで炒めてください。
2. さつまいもの水気を切ったら、耐熱ボウルに入れてラップをかけ、電子レンジ(600W)で6分程度加熱します。さつまいもが柔らかくなったら、水気をとって、熱いうちにフォークで粗くつぶしましょう。
3. 2のさつまいもの粗熱がとれたら、1のベーコン、クリームチーズとAの材料を加えて混ぜます。塩と黒こしょうで味をととのえて、できあがり。
※ワインについては、記事掲載時点での情報です。
まとめ
冬にうれしいホットワイン、いろいろなレシピで楽しめることがわかりました。今日の気分は赤ワインか白ワインか、使うスパイスやフルーツは何にしようか。仕事帰りにスーパーに立ち寄って、材料を吟味しながら考えてみるのも楽しそうですよね。
ホットワインだけでも手軽においしく楽しめますが、せっかくならおつまみも用意してみませんか。おつまみは簡単かつ好きなもので大丈夫。フルーツが入っているので果物も合いますし、ワインなのでチーズも相性抜群です。北欧や北米、さらに南米でも親しまれているホットワイン。今年の冬はクリスマスマーケットだけでなく、自宅でも手軽に楽しんでみてはいかがでしょうか。
ホットワインにおすすめのワインの購入はこちら
購入はこちらから(外部サイトにリンクします)