イタリアを代表する老舗ブランドである『マルティーニ』。イタリア産スパークリングワインで販売量は世界第1位、日本でもトップシェアを誇っています(※2019年販売数量:IWSR社調べ)。今回は、マルティーニの歴史やエピソード、ワイン造りのこだわり、それぞれのワインの味わいについてご紹介します。
目次
マルティーニとは
マルティーニは、イタリアで老舗のワイナリーです。マルティーニは、イタリアンスパークリングワインだけでなく、ヴェルモット販売量でも45%以上のシェアを持ち、販売量は世界No.1、多くの人々に愛飲されています。(2019年1~12月販売量※IWSR社調べ)このワイナリーの特徴について詳しく解説していきます。
マルティーニはイタリアの”スプマンテ”を代表するワイナリー
マルティーニは、スプマンテを代表するワイナリーです。スプマンテとは、イタリア産スパークリングワインのことで、マルティーニの本拠地であるピエモンテがスプマンテ発祥の地です。スプマンテ第1号が作られたのは、1850年代なので、スプマンテには約170年の歴史があります。
マルティーニのスプマンテは、ブドウ本来の味わいを活かした伝統的なマルティノッティ製法で造られているものです。
マルティーニは、イタリアの食文化とも密接に関係しています。そのひとつが、アペリティーボという、18世紀末にトリノで生まれた「食前酒」文化です。ランチ前の食前酒としてよく飲まれていたのが、「ニガヨモギ」などのハーブやスパイスなどで香りが付けられた白ワイン、ヴェルモットでした。
このアペリティーボの文化は、トリノからフィレンツェ、ミラノへと拡大していき、次第にディナー前にヴェルモットを飲みながら軽食を食べるスタイルに変化してきました。いまでは、友人や同僚とのコミュニケーションに欠かせない習慣として、ヨーロッパの人々に広く愛されています。
また、1948年には、パリのシャンゼリゼ通り沿いのマルティーニ社オフィスのテラスを開放し、異文化交流の場を提供する「テラッツア」の活動を始めました。やがて世界中に広がったこの活動によって、マルティーニの知名度と人気は高まり、いまでは交流の場に欠かせないブランドというイメージが定着しています。
マルティーニはスプマンテ・ワインの先駆者
1863年に創業したマルティーニ社は、創業当初からクオリティーの高いワインを造ることを信念としています。また、ロゼやドミ・セック(中辛口)といった新しいワインのスタイルを発表してきたことでも有名です。
1871~1900年にかけては、アメリカや上海、イスタンブール、ウィーン、モスクワなど世界中に発送し、マルティーニのワインを広めていきました。
今でもイタリア国内にとどまらず、世界中で販売していて、アスティ地方のスプマンテ・ワインの知名度向上に貢献することになっています。
マルティーニのワイン造り
創業以来「最高のワインの追求」を信念とするマルティーニでは、ワインの質を向上させるために革新的なワイン造りのプロセスも考案されてきました。
マルティノッティ製法でワインの質を向上
19世紀、すべてのスプマンテはメトード・クラシコという製法で造られていました。ただ、この製法では、ワインに信頼性や一貫性が得られない、ブドウ本来のフレッシュな味わいが失われるなどの問題がありました。
そうした問題を解決するために、1895年にフェデリコ・マルティノッティが、スプマンテの新製法であるマルティノッティ製法を開発します。この製法により、高品質のワインを一貫して生産でき、ブドウの香りや味の特長も残すことができるようになりました。
マルティノッティ製法とメトード・クラシコ製法の大きな違いは、瓶内で行っていた二次発酵を大樽で行うようにしたことにあります。こうすることで、ブドウの香り豊かでフルーティーな味わいが感じられる質の高いワインを一貫して造ることができるようになったのです。
マルティノッティ製法では、ぶどうのフレッシュさやフルーティさが残るので、料理とも合わせやすい爽やかな味わいのスパークリングワインを造ることができます。これは「ワインが食事の味を引き立て、大切な人との時間を一層豊かなものにする」というイタリア人のワイン造りの考え方そのものなのです。
アスティでは一回きりの発酵で芳醇な味わいを凝縮
マルティーニのアスティ・スプマンテには、マルティノッティ製法が少し違った形で使われています。
モスカート種のブドウから絞られた果汁を直接圧力タンクで発酵させます。そのタンクをマイナス2度まで冷却すると、酵母の働きによって天然の糖分がすべてアルコールへと変化していきます。
その変化するちょうどのところで発酵を止め、それからすぐに瓶詰めしていくのです。こうすることで、モスカート種のブドウのフレッシュさ、繊細でナチュラルな甘みを封じ込めることができます。この温度管理により酵母の働きを管理し、発酵を止めるタイミングを逃さないという技術は、代々のマスターブレンダーにより受け継がれてきました。
マルティーニの代表的なスパークリングワイン
マルティーニの味わいについて詳しく知りたいという方のために、マルティーニの中でも代表的なスパークリングワインを2種類紹介します。
アスティ・スプマンテ
なめらかで上品な甘口のスパークリングワイン。軽やかで優雅な味わい、香りはフレッシュなマスカットやメロン、ピーチを感じられます。パイやタルトなどのスイーツやデザートとの相性が良いです。
飲む際には、クープグラスと呼ばれる緩やかなカーブに口を大きく開いたグラスで飲むのがおすすめです。
マルティーニ ブリュット
適度な酸味と力強さを感じられる白の辛口のスパークリングワイン。フルーティでスッキリとした味わい、リンゴや洋ナシなどの爽やかな香りが感じられます。ローストした肉料理やバーベキュー、クリーム系のリゾットやパスタなどとの相性が良いワインです。
飲む際には、フルートグラスで飲むと、キリっとした味わいの良さや繊細な泡を楽しむことができます。
マルティーニのラインアップをご紹介
マルティーニのラインアップをご紹介します。この中から好みの1本をお選びください。
・マルティーニ アスティ・スプマンテ(参考小売価格:オープン価格)(750ml,375ml,200ml)
https://www.sapporobeer.jp/product/wine/TP54/
ほかのスパークリングワインと比べると、泡が繊細で優しい口当たりなので、初心者でも飲みやすい仕上がりとなっています。
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・マルティーニ ブリュット(参考小売価格:オープン価格)https://www.sapporobeer.jp/product/wine/C603/
スッキリとした爽快感を味わいたいなら、間違いなくブリュットがおすすめです。
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・マルティーニ プロセッコ(参考小売価格:オープン価格)https://www.sapporobeer.jp/product/wine/C991/
ヴェネト州でとれたグレラ種(プロセッコ種)を使用した欧米で人気のスパークリングワイン。青リンゴや洋梨、メロンといったフレッシュな香りが特長的で、食前酒に合わせたい1本です。
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・マルティーニ ロゼ(参考小売価格:オープン価格)https://www.sapporobeer.jp/product/wine/C604/
ピエモンテ州とヴェネト州で収穫されたブドウを使った鮮やかなロゼカラーのスパークリングワイン。華やかなアロマとベリーのエッセンスが感じられ、ランチやピクニックなどにもおすすめです。
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・マルティーニ アスティ・アイス(参考小売価格:オープン価格)https://www.sapporobeer.jp/product/wine/0B09/
モスカート・ビアンコ種のブドウを100%使ったアスティ・スプマンテ。
「氷を入れて飲む」ことをコンセプトにして造られているので、キンキンに冷やして味わうことをおすすめします。
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・マルティーニ ベリーニ(参考小売価格:オープン価格)https://www.sapporobeer.jp/product/wine/MF06/
辛口のプロセッコに桃のやさしい甘さとフレッシュな味わいのバランスがとれたカクテル。
ディナーの食前酒として、また休日の昼間にも最適な1本です。
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・マルティーニ スプリッツ(参考小売価格:オープン価格)https://www.sapporobeer.jp/product/wine/1F56/
マルティーニ プロセッコとマルティーニ ビアンコを組み合わせたハーブと柑橘類の爽やかでフルーティな味わいのイタリアンカクテル。氷を入れるだけ本格的なカクテルの味わいが楽しめます。
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※ワインについては、記事掲載時点での情報です。
まとめ
イタリアンスパークリングワインを語る上では欠かせないマルティーニ。イタリアの食文化とも密接にかかわっているワイナリーで、創業以来高いクオリティーのワインを作ることを信念としています。世界で一番売れているイタリアンスパークリングワインですので、まだ飲んだことがない方は、こちらでご紹介したワインを試してみてください。
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