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みなさん、こんにちは!サッポロビール 首都圏本部 市場開発統括部 ワイン第2営業部の十河(そごう)と申します。普段は、首都圏エリアの飲食店様や酒販店様にワインのご提案をしております。
サッポロビールに入社してはじめてワインに興味を持ったのですが、ワイン漬けの毎日を送るうちにどんどんはまってしまい、2018年にはソムリエ資格を取得しました。自社ワインはもちろんですが、それ以外のワインにもたくさん触れて勉強しています!
そんな私がおすすめするのは、スペインを代表するワイナリーの1本、「マルケス・デ・リスカル ティント レセルバ」です。
マルケス・デ・リスカル ティント・レセルバ(参考小売価格:税抜2,500円)
https://www.sapporobeer.jp/product/wine/K270/
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高級感あるボトルと優雅な味わい
ワイン初心者だった私が入社後にはじめてできたお気に入りワインが、この「マルケス・デ・リスカル ティント レセルバ」でした。まずは見た目が印象的だと思いませんか。ボトルにかけられたワイヤーネットが醸し出す高級感に魅了されました。これは昔、リスカル社の空瓶に他社のワインを詰めて売られという偽装問題に対応するために始められたそうです。
もちろん見た目だけでなく、多くの人に好まれる安定したおいしさも素晴らしいです。スパイス、たばこ、コーヒーなど様々なニュアンスの香りが感じられ、優雅な味わいは決して飲み疲れることがありません。
コストパフォーマンスも群を抜いていて、見た目、味わい、コスパ、と3拍子そろった優秀ワインだと思っています。
スペイン王室御用達のワイナリー
このワインの魅力を感じてもらうために、ワイナリーについても知っていただきたいです。
マルケス・デ・リスカルはスペイン王室御用達のワイナリーで、画家のダリが愛したことでも知られる由緒あるワイナリーです。
私もこのワイナリーを訪れる機会をいただいたのですが、ワインへの愛と歴史を感じ大感動でした。なんと1956年のヴィンテージワインを特別に試飲させていただくことができ、緊張しながらも、繊細で柔らかな味わいを感じられたことが思い出に残っています。
ベテランソムリエおぎさんのテイスティングコメント
ベテランソムリエのおぎです。マルケス・デ・リスカル ティント・レセルバは私も大好きなワインですよ。語りだすと熱がこもって長くなってしまうかもしれませんが!
いろいろ知りたいのでたくさん語っていただきたいです!まずはおぎさんからテイスティングコメントをお願いします。
おぎ)なめらかで優しく、エレガントな味わいですね。バニラフレーバーが心地よく、適度なタンニンもあり、飲みごたえがあってよいですね。
このワインは洗練されていて、すでに完璧に完成された1本といえます。新興ワイナリーが市場のニーズに合わせてよいワインを生み出しており、それにももちろん魅力があるのですが、このマルケス・デ・リスカルのワインは別格の域に達していると言っても過言ではないかもしれません。長い歴史の中ですでに完成され、流行やマーケットには左右されない地位と実績を築いているのです。
日本人が味噌汁とごはんを食べ飽きないように、ティント・レセルバもスペイン伝統の味わいといっていいでしょうね。
ワイナリーについて、十河さんの解説に補足しますと、マルケス・デ・リスカルは、リスカル侯爵が1858年に創立したことに始まります。ブドウの苗木をフランスのボルドーから持ち帰り、製造方法の改革を進め、今ではスペイン王室に年間300本ものワインを上納する、スペインを代表するワイナリーになりました。
スペインワインに欠かせないテンプラニーリョ種
マスカル・デ・リルカル ティント・レセルバは複数のブドウ品種をブレンドしているのですよね?
そうですね。スペインワインには欠かせないテンプラニーリョ種90%、残り10%はグラシアノ種とマスエロ種という構成です。
おぎ)グラシアノ種とマスエロ種は、テンプラニーリョ種をより引き立たせるために加える伝統の組み合わせです。わかりやすく例えると、甘いおしるこに塩を少し入れて甘みを引き締めますよね、このイメージでしょうか。
ワイン2年生に向けて、基本知識の復習のつもりでご説明しますと、テンプラニーリョ種はスペインとポルトガルが主な産地で、この2国で栽培面積の95%を占めるほど。涼しい年はチェリーの香り、当たり年にはブラックベリーやドライいちじく、レーズンのような香りになる傾向があります。
テンプラニーリョ種はバランスの良さがポイントで、軽すぎず重すぎず、食前・食中・食後といつ飲んでもおいしいのが最大の特長です。
今回ご紹介しているティント・レセルバは樽で熟成しますから、さらに複雑でふくよかな味わいになりますよ。
――マルケス・デ・リスカル ティント・レセルバの醸造方法
マスケル・デ・リスカル ティント・レセルバの醸造方法についても教えていただけますか?
樹齢40年以上のブドウを使用し、24ヶ月以上樽熟成したあとに1年瓶熟成させます。ふくよかな香りはこの熟成なしには生み出せないものでしょう。ブドウの品質、醸造の労力、情熱、評価などを総合すると、とてもコスパのよいワインです。ワイナリーの方々には本当に頭が下がりますね。
――マルケス・デ・リスカル ティント・レセルバに合う料理
私は普段、お肉と合わせていただくことが多く、焼肉やバーベキューなど、素材の味が楽しめる料理との相性がよいと感じているのですが、いかがでしょうか。
十河さん、さすがです。よくわかってらっしゃる。生産地のリオハでは、バターを使用した濃厚で脂肪分が多い料理よりは、シンプルで素材を活かしたものが多いのですよ。ですからこのワインもグリルしたお肉や、豆のトマトソース煮込みなどの素朴な料理が合うと思います。
おぎさん、ありがとうございました。ワインは、生まれた土地や作り手の想いを知ると、もっとおいしくなりますよ。みなさんも色々なワインに触れて、ご自分の“好き”を探してみてください!
※ワインについては、記事掲載時点での情報です。
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