ワインカクテルを代表するのが「キール」。ワイン好きな方、カクテル好きな方の両方から愛される飲みやすいカクテルです。
この記事では、キールの基本的な作り方と、使うワインの種類を変えることで簡単に作れる「キールロワイヤル」「キールカーディナル」のレシピを紹介します。
目次
キールとは?
キール(Kir)は、白ワインにカシスリキュールを加えたカクテルです。カシスの色が加わることで、赤みを帯びた美しい色合いになります。
【キールの作り方】自宅でできる簡単レシピ
キールの種類は多岐にわたりますが、今回はキールの簡単レシピを3つ紹介します。
基本的にキールを作るときは、白ワインを使用するのが一般的です。
キール
辛口の白ワインにクレーム・ド・カシス(リキュール)を組み合わせたカクテルです。
材料&作り方
材料
白ワイン 4/5
クレーム・ド・カシス 1/5
作り方
1.クレーム・ド・カシスをワイングラスに注ぐ
2.よく冷やした白ワインを注ぎ、軽くステアする
※白ワインとクレーム・ド・カシスの割合は、4:1が基本です。好みで白ワインの量を増やすこともできます。
おすすめの白ワイン
よりおいしくキールを作るために、白ワイン選びにもこだわりましょう。
キールの正式なレシピでは、ブルゴーニュ地方のアリゴテ種という白ブドウから造られたワインを用います。アリゴテ種は、酸味が強く後味にミネラル感のある辛口白ワイン。クレーム・ド・カシスは甘味が強いリキュールなので、アリゴテ種の白ワインとの相性が抜群です。
おすすめは、こちらの1本。
・ブルゴーニュ アリゴテ(参考小売価格:税抜2,108円)
柑橘系のグレープフルーツ主体の果実や白いお花の香りがする軽やかな白ワイン。アリゴテ種特有の酸味、ミネラル感のあるフレッシュな味わいが楽しめます。
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キールロワイヤル
「ロワイヤル」とは、「王」もしくは「王室」を意味する言葉です。キールの白ワインをシャンパーニュへ変えたものがキールロワイヤルと呼ばれます。
シャンパ―ニュで作るのが基本であるものの、手軽に入手できるスパークリングワインでも代用が可能なので、ぜひ作ってみましょう。
材料&作り方
材料
シャンパーニュ(もしくは、スパークリングワイン) 6/7
クレーム・ド・カシス 1/7
作り方
1.クレーム・ド・カシスを冷やしたワイングラスに注ぐ
2.よく冷やしたシャンパーニュもしくはスパークリングワインを注ぎ、軽くステア
※シャンパーニュ(スパークリングワイン)とクレーム・ド・カシスの割合は、6:1がおすすめです。
バースプーンを使ってステアするのは、1、2回にしましょう。かき混ぜすぎると、炭酸ガスが抜け、キレ味が損なわれてしまいます。キールロワイヤルは、シャンパングラスを使うとお洒落な雰囲気が出るのでおすすめです。
おすすめのスパークリングワイン
キールとはまた違った魅力が楽しめるキールロワイヤルを作るときも、ワイン選びにこだわりたいもの。おすすめのシャンパーニュとスパークリングワインを紹介します。
■シャンパーニュ
・テタンジェ ブリュット・レゼルヴ(参考小売価格:税抜7,599円)
桃や白い花、バニラを思わせるアロマが特長的なシャンパーニュ。フレッシュで繊細な味わいが楽しめるので、本格的なキールロワイヤルを作るのにおすすめです。
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■スパークリングワイン
・ポール・ルイ ブリュット(参考小売価格:税抜1,308円)
熟した果実に柔らかな泡が感じられる辛口のスパークリングワイン。フレッシュな酸味が特長的で、甘いクレーム・ド・カシスと合わせるのにピッタリです。
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キールカーディナル
一般的にキールとは白ワインベースではあるものの、赤ワインベースもあります。キールのベースである白ワインを赤ワインに変えたのがキールカーディナルです。
カーディナルとは「枢機卿(すうききょう)」という意味。枢機卿とはカトリック教会の高位聖職者のことで、彼らが身につける赤いケープに見立てて名付けられたといわれています。
キールカーディナル以外にも、赤ワインを使ったカクテルは多く存在します。赤ワインを使ったほかのカクテルについては、こちらの記事をご覧ください。
「おうちで作ってみよう!おしゃれな赤ワインカクテルのレシピ」
材料&作り方
材料
赤ワイン 4/5
クレーム・ド・カシス 1/5
作り方
1.クレーム・ド・カシスをグラスに注ぐ
2.よく冷やした赤ワインを注いで、軽くステアする
おすすめの赤ワイン
赤ワインも種類によって味わいが大きく変わります。せっかくなので、キールカーディナルを作るのにぴったりのワインでおいしいカクテルを作りましょう。
クレーム・ド・カシスによく合うおすすめの赤ワインを紹介します。
・ラブレ・ロワ ボージョレ・ヴィラージュ(参考小売価格:税抜1,588円)
キールカーディナル作りは、ボージョレ地方の赤ワインに限定されることがあるため、ボージョレ地方の軽快でフルーティーな赤ワインを選びましょう。
ボージョレ・ヴィラージュは、軽くて親しみやすい口当たりで、華やかなアロマとフルーティーで柔らかな味わいのワイン。ガメイ種特有のイチゴなどベリー系の香りとバナナのような甘い香りが特長です。
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・グランポレール 岡山マスカットベーリーA 樽熟成(参考小売価格:税抜1,808円)
酸味、果実味、コクのバランスのとれた日本固有品種のマスカットベーリーA種の赤ワインを使用するのもおすすめです。
グランポレールの岡山マスカットベーリーA 樽熟成は、イチゴなどの赤系果実の果実味に溢れ、まろやかで優しい味わいが特長の赤ワイン。日本ワインを使ったキールカーディナルも試してみましょう。
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キールをよりおいしく飲む方法とは!
白ワインとクレーム・ド・カシスを用意すれば、簡単に作れるキールですが、よりおいしく飲むためには、以下のポイントを守りましょう。
ワインとグラスをよく冷やしておく!
キールを作る際は、材料をよく冷やしておくことをおすすめします。一般的なカクテルでは氷を使用しますが、キールでは使いません。
材料が冷えていないとおいしさが半減するので、グラスと材料は冷やしておきましょう。
本場のキールを作ってみる!
キール本場のブルゴーニュではアリゴテを使用するのが基本。本場のキールを作るなら、ブルゴーニュで生産される「アリゴテ」の白ワインを選ぶようおすすめします。
また、使用するクレーム・ド・カシスのアルコール度数にもこだわりましょう。ブルゴーニュではアルコール度数の高いクレーム・ド・カシスしか使用しません。アルコール度数が20%くらいの高めのものを選ぶようおすすめします。
キールをよりいっそう楽しめる雑学!
最後にキールについての豆知識を紹介します。
「キール」の誕生秘話
キールが誕生したのは、第二次世界大戦が終結した1945年。フランスのブルゴーニュ地方の市長キャノン・フェリックス・キール氏が、当時売上げが下がっていた地元産のワインを普及するために作られたカクテルです。
当時のブルゴーニュ地方には、酸味の強い辛口白ワイン「アリゴテ」とアルコール度数の高い「クレーム・ド・カシス」という2つの特産品がありました。この2つの特産品をミックスしてキールができあがったというわけです。
「キール」という名前の由来
カクテル名の「キール」は、農業振興策のためにキールを考案したキャノン・フェリックス・キール氏へのリスペクトの念を込めて氏の名前から取られました。
※ワインについては、記事掲載時点での情報です。
まとめ
クレーム・ド・カシスの甘みと辛口白ワインの酸味、ミネラル感が程良く味わえるキールは、ホームパーティーなどにもピッタリのカクテルです。用意する材料も少なく簡単にできるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
キールにおすすめのワインの購入はこちら
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