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イタリアワインの特長は?
美味しくて気軽に楽しめるイタリア料理に欠かせないのが、古代ローマの時代から愛され続けているワインです。
ワインに高級でおしゃれなイメージを持つ日本人は多いかもしれませんが、本場イタリア人にとっては、もっと身近で手軽に飲める存在です。
ここでは、イタリアワインの歴史や魅力についてご紹介します!
イタリアワインの歴史
イタリアワインの歴史の始まりは、紀元前10世紀ごろまでさかのぼります。地中海性気候のため、雨が少なく暖かいイタリアは、ワイン造りに重要な条件が揃った理想の地でした。
それは、古代ギリシャ人がイタリアの地を見た際、『エノトリア・テルス(ワインの大地)』と呼び、感嘆したほど。古代からワイン造りが盛んになりました。
イタリアは南北に長く、地形の変化に富み、気候や土壌も多様で、栽培されるブドウ品種や栽培方法も地方ごとに異なる特色を持つようになりました。
イタリアワインの格付けは3つ
イタリアワインにもフランスのワイン同様、格付けがなされています。2010年に制定された新しいワイン法に基づき、現在、イタリアワインの格付けは、以下の3つに分けられます。
・D.O.P.(保護指定原産地呼称ワイン)
・I.G.P.(保護指定地域表示ワイン)
・VINO
ブドウの収量やワインの量、アルコール度数など厳しい条件を満たした最上級のワインが、D.O.P.(保護指定原産地呼称ワイン)です。もともとイタリアが独自に制定していた旧ワイン法(1963年制定)では、最上級のD.O.C.G.と2位のD.O.C.にあたります。EUの統一基準が作られたため、新しいワイン法ではD.O.P.という名称に統合されることとなりました。
I.G.P.は、ひとつの地域のブドウを規定量以上使用されているワインに与えられます。ラベルに生産地とブドウ品種の記載が認められ、旧ワイン法ではI.G.T.と同等です。
その他の身近なテーブルワインにつけられるのが、VINOというランクです。生産地の表示がないリーズナブルなワインで、日常的に楽しむことができます。
旧ワイン法の名称での記載も認められているので、どちらも把握しておくことをおすすめします。
イタリアワインの主要な産地
イタリアワインの産地は、北部・中部・南部の3エリアに大きく分けることができます。それぞれの地域の特徴をご紹介していきましょう。
北部のワイン産地として有名なのは、以下の2州です。
・ヴェネト州
・ピエモンテ州
ヴェネト州はイタリア国内でもトップのワイン生産量を誇り、白ブドウの品種、ソアーヴェ種の主要産地としても有名です。中でも人気なのは、スパークリングワインのプロセッコ。
ピエモンテ州も高品質なワインが多く生産されており、イタリアの最上級ワイン、バローロやバルバレスコを生産しています。
イタリア中部で有名な産地が、トスカーナ州です。数々の歴史的名所とともにワインを楽しむこともできる『トスカーナワイン街道』は、イタリアワイン好きにおなじみの観光コースでしょう。
赤ワインの生産が全体の8割を占め、キャンティの生産地としても有名です。
最後の南部は、シチリア州があげられます。地中海最大の島でもあるシチリア島で造られるワインの中でも、特に有名なのが酒精強化ワインのマルサラです。
北部のヴェネト州に負けず劣らず、トップクラスのワイン生産量を誇る地域でもあります。
有名・高級なイタリアワインと言えば?
イタリアワインを楽しむ上で知っておきたいカテゴリーをチェックしておきましょう。
・バローロ
・バルバレスコ
・キャンティ
・プロセッコ
これ以外にもたくさんのカテゴリーがありますが、まずはこの4つからおさえましょう。
バローロは赤ワインの「王様」、そしてバルバレスコは「女王」と呼ばれています。明るい色からは想像もつかないほど重厚な味と渋みが特長の高級ワインです。ただし、生産者が増加したことから、味にバラつきが出るようになったワインでもあります。
どちらもイタリアのピエモンテ州が生産地。使用しているブドウはネッビオーロ種です。
バローロとバルバレスコの違いは、熟成期間。バローロは3年以上、バルバレスコは2年以上なので、バローロのほうがより重厚感があることが多いです。
トスカーナはイタリアワインの最高品質をいくつも産出している地域です。実は、有名なキャンティもトスカーナ地域を代表するワインの一種。サンジョヴェーゼ種を主体として醸造されています。
しかし価格や品質はかなり多様です。古くからの高品質な銘柄を探す場合は、黒い鶏のマークが目印の「キャンティ・クラッシコ」がおすすめです。
イタリア産のスパークリングワインを飲みたいなら、ヴェネト州のプロセッコは外せません。フルーティで香り高いブドウ、グレーラ種を用いて造られています。リンゴや梨など、フレッシュな果実の香りを楽しむことができます。
おすすめのイタリアワインをご紹介
最後に、イタリアワインのおすすめをご紹介します。手軽なものから、特別な日に最適の最上級ワインまで、多種多様な楽しみ方ができるイタリアワイン。
ワイナリーごとに分けているので、こちらを参考に、ぜひお気に入りを見つけてください。
◆テヌータ・カレッタ(北部)
ピエモンテ州の南に位置し、550年の歴史をもつ老舗のワイナリー。2014年にユネスコ世界遺産に指定されたロエロ地区、モンフェッラート地区に自社畑を所有しています。水はけの良い土地で栽培されたブドウのみを使用しており、繊細で上品なワインを造り続けています。
カレッタ カンヌービ バローロ DOCG(参考小売価格:税抜10,000円)
https://www.sapporobeer.jp/product/wine/PH58/
ネッビオーロ種を使用したフルボディの赤ワインです。しっかりと厚みのある味わいながら、バラやカカオの香りが華やかさを演出し、エレガントな口当たりを感じさせます。
和牛の鉄板焼きやイノシシ肉など、どこかワイルドさを感じさせる肉料理でも、絶妙なタンニンが最後までアジが長続きします。
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カレッタ カッシーナ ボルディーノ バルバレスコ
(参考小売価格:税抜8,000円)
https://www.sapporobeer.jp/product/wine/PH57/
同じくネッビオーロ種を使用したこちらは、バラの他にチェリーやスミレの香りが広がる芳醇な一本です。フルーティな中に感じる酸味が心地良く、ジューシーな肉料理との相性抜群です。
ローストビーフや鶏の唐揚げなど、味の濃い料理はもちろん、鴨のローストや黒毛和牛のしゃぶしゃぶなど、あっさりした味付けにもよく合います。
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◆カステッロ・ディ・ガビアーノ(中部)
トスカーナ州に位置するワイナリー。フィレンツェのキャンティ・クラッシコ地区の中心部に創設されています。1124年からブドウ栽培を始めており、今でも由緒あるワイン造りの伝統が受け継がれています。
キャンティ・クラッシコの生産地の中でも2番目に大きなワイナリーとして知られ、
ラベルにはガビアーノ騎士が描かれています。
キャンティ(参考小売価格:税抜1,800円)
https://www.sapporobeer.jp/product/wine/MN23/
サンジョヴェーゼ種にコロリーノ種をブレンドした、複雑な味わいが魅力のキャンティです。熟したワイルドベリーの果実味の中に香るスミレと、甘くなめらかなタンニンが絶妙な赤ワイン。ドライな口当たりなので、後味すっきりがお好みの方にぴったり。
トマトソースのロールキャベツなど、酸味が美味しい料理と合わせてみてください。
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◆ヴァルドッカ(北部)
ヴェネト州の山岳地帯で、高品質なスパークリングワインを生産しているワイナリー。
600もののワイン農家と共同してワインを生産し、良質なブドウ造りが行なわれています。
ワインの生産を向上させるために、5ヘクタールのブドウ畑を伝統製法からオーガニック製法に転換させたり、熟練の農学者からブドウ栽培のサポートを受けたりなど、さまざまな取り組みを実施しています。
プロセッコDOC エクストラ ドライ ブルー ミレジマート
(参考小売価格:税抜1,500円)
フローラルな香りと果実の甘味に、どこかエレガントさを感じる優しい酸味が加わった繊細さが魅力のスパークリングワインです。
食前酒としても楽しめるので、ホームパーティーの定番にしてみてはいかがでしょうか。
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◆タラモンティ(中部)
2001年にアブルッツォ州に設立したばかりのワイナリー。すべてのブドウを手摘みで収穫し、良質な果実のみを選定してワイン造りに励んでいます。最新鋭の設備を搭載することで、小規模でありながら年間40万本のワイン製造を可能にしています。
トラボケット(参考小売価格:税抜1,800円)
https://www.sapporobeer.jp/product/wine/L025/
家飲みですっきり辛口が飲みたいときには、手ごろな価格のトラボケットがおすすめです。ロレート・アプルチーノ村で収穫されたペコリーノ種のみで造られたその味は、きりりと辛口ながら、リンゴや梨のフレーバーが優しい印象に仕上げています。
素材の味を楽しめるシンプルなシーフード料理やあっさりめのパスタ、野菜の天ぷらなどと合わせやすい味です。
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※ワインについては、記事掲載時点での情報です。
まとめ
イタリアワインは、どの価格帯も美味しく飲めるものばかりです。その中でも確かな品質の高級ワインを選びたいなら、DOC法で定められた格付けをチェック!
D.O.P.ならどれを選んでもハズレのない高品質ワインを楽しめます。産地ごとだけではなく、ランクごとでもイタリアワインを楽しんでくださいね。
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