ワインに挑戦したものの、まずくて飲めなかった経験はありますか?この記事では、ワインがまずいと感じる理由について解説します。また、まずいと感じた時の対処方法についてもご紹介するので参考にしてみてください。
目次
ワインがまずいと感じた理由とは?
ワインをまずいと思う場合、考えられる理由は4つです。どのような理由が考えられるのか解説します。
舌がワインの味に慣れていない
ワイン初心者の方に多いのは、ワインの味に舌が慣れていないため、まずく感じてしまうということ。
ワインは舌の経験値によっておいしく感じるものです。ある程度飲み馴れていないと、ワインのおいしさを十分に感じることができないでしょう。
最初はまずいと感じたワインでも、何度か口にするうちにワインの複雑味がわかり、おいしく感じるようになることは、しばしばあります。
好みの味のワインではなかった
ワインの味わいは辛口や甘口など多種多様にあります。飲んだワインがたまたま自分の味覚に合わなかったことも考えられます。
ワインは嗜好品のため、好き嫌いには個人差があるものです。人によっては、タンニンを強く感じられるボディのしっかりしたワインが好きな人もいれば、フルーティで軽い飲み心地のワインが好きな人もいます。
好みの味わいのワインでないと、飲んだ時にまずいと感じられるかもしれません。
ワインが飲み頃を迎えていない
ワインの種類によっては熟成させたほうがおいしく飲めるものもあります。そのようなワインを若いうちに開けて飲んでしまうと、まずいと感じるかもしれません。
若く飲み頃を迎えていないワインは、香りが少なかったり、渋味や酸味が強くて飲みにくかったりすることがよくありまです。このような状態のワインを、一般的に「閉じたワイン」と表現します。閉じたワインは本来の香り、おいしさを発揮できていないため、おいしいとは感じられないでしょう。
ブショネのワインに当たった
ブショネとは、汚染されたコルクが原因でボトル内のワインが品質劣化することをいいます。
ブショネのワインは不快な香りがするため、おいしくありません。その香りは、カビや湿った段ボール、雑巾、腐った野菜のような匂いと表現されることが多いです。
鼻でワインの香りを嗅いでブショネかどうかがわからない場合は、ワインを口に含むとブショネ特有の不快な香りがはっきりとします。
4つのシーン別でまずいと感じたワインをどうする?
まずいと感じたワインも、工夫次第で飲みやすくすることは可能です。それぞれのシーン別に対処方法を紹介します。
①苦手な味でまずいと感じたワインには
・温度を変えてみる
味が好みではないワインは、ワインの温度を変えることで飲みやすくなることがあります。例えば、常温で飲んだ赤ワインを少し冷やすことですっきりとして飲みやすくことがあるため、ぜひ試してみてください。
・空気に触れさせてみる
ほかにできるのがワインを空気に触れさせることです。エアレーターやデキャンタを使ったり、軽くビンを振ったりしてワインに空気を含ませると、酸味や渋味が穏やかになって飲みやすくなります。
・ブドウ品種に合ったグラスで試す
意外に思うかもしれませんが、グラスの形状でワインの香りや味わいの印象は変わります。ブドウ品種にあったグラスで飲むことで、ワインのおいしさを十分に引き出すことが可能です。例えば、ボルドー型のワイングラスはカベネル・ソーヴィニョン種やメルロー種の赤ワインにおすすめです。ほかにもブドウ品種に合ったグラスを選ぶには、下記の記事を参考にしてみてください。
「ワイングラスの種類を知っておこう!選び方のポイントも紹介」
・ワインカクテルのベースに使用する
そのまま飲むとおいしく感じられないワインは、ワインカクテルやサングリアのベースに使うのもおすすめです。甘いジュースやリキュールを混ぜ合わせ、ワインをアレンジして飲むと、おいしくいただけます。まずいと感じた強い渋味や酸味、そして甘味がカクテルにするとアクセントとなり強みを発揮することがよくあります。
ワインカクテルの作り方は、下記の記事を参考にしてみてください。
「ワインが苦手な人でも楽しめる!ワインカクテル」
・ホットワイン(グリューワイン)を作る
ワインを温めてホットワインにして飲むのも良い方法です。ワインにオレンジジュースやスパイス、ハチミツなどを加えて温めると、ワインの味わいが変わり、おいしくいただけます。
ちょっとスパイシーさを加えたい場合は、市販品でTEA SPICE(紅茶用スパイス)が販売されているので一振りするとさらにおいしくなります。また、フレッシュな果実感を出したい方は、マンダリンオレンジのスライスを入れると最高のホットワインになります。
②まだ若くまずいと感じたワインには
ワインを開栓したら、しばらく待って飲むのがおすすめです。
1,000円台までの赤ワイン、白ワインは飲む15~30分くらい前を目安に、1,500~3,000円位までの赤ワイン、白ワインは飲む1時間前くらい前を目安に開けておきましょう。
ワインを空気に触れさせることで、香りが華やかになったり、味わいが穏やかになったりすることがあります。もしまずいと感じたときの対処法の一つとして頭に入れておくと良いでしょう。
③ブショネでまずい(おかしい)と感じたワインには
異臭がするなどワインがおかしいと感じたら、お店によっては対応してくれるため、そのままワインに栓をして購入店に連絡し、対応を検討して貰いましょう。
レストランで出されたワインがブショネの場合は、交換してもらえます。まずはお店の方に確認していただき、香りなどがおかしい場合は交換をお願いしましょう。
購入したワインなら、料理酒として利用するのも1つの方法です。ただし、ブショネのワインは、基本的には料理酒としても料理の味を損ねることがあるのでおすすめはしません。もし使用する場合には注意してください。
④ワインを飲み慣れていない方には
ワインを飲み慣れていないためにまずく感じてしまった方は、舌の経験値を増やすことで克服できます。経験を積むことで、まずいと感じた味わいが、いつしか自分の好みに変わるかもしれません。
まずは一般的に飲みやすいクセの少ないワインから飲み始めるのがおすすめです。徐々にワインに舌が慣れると、ワインの味わい方やワインの複雑味がわかってくるので、おいしく感じられるようになるでしょう。
以下の記事では「ワインデビューへの3つのステップ」をご紹介しているため、参考にしてみてください。
「初めてのワインで味がわからない?理由や楽しみ方のコツをご紹介」
まとめ
ワインがまずいと感じられた場合は、まずは原因を見極めましょう。原因に合った対応で、ワインを楽しめるようになるはずです。
特にワイン初心者の方は、舌がワインの味に慣れていないことが多いため、初心者の方でも飲みやすい、クセの少ないワインを選んでみると良いでしょう。