料理によって合わせるワインは異なります。ビーフには赤ワイン、チキンには白ワインに合わせるのが定番ですが、海鮮に合うワインをご存じですか?
今回は、初夏の旬魚介と一緒にワインを楽しみたい方のために、海鮮料理に合うワインの選び方のポイントを紹介します。海鮮おつまみとワインのマリアージュをお楽しみください。
目次
海鮮料理に合うワインとは?
海鮮料理とは、海で捕れた新鮮な魚介類を具材に使った料理のことです。魚介類は大きく「白身魚」「赤身魚」「貝や甲殻類」の3つに分類されます。
水産学では、魚の筋肉色素タンパク質である「ミオグロビン」と血液色素タンパク質の「ヘモグロビン」などの赤い色素の含有量によって、赤身魚と白身魚を分類しています。赤い色素が100gあたり10g以上の量を含んでいる魚が赤身魚、それ以下の魚は白身魚とされています。
ここからは、「白身魚」「赤身魚」「貝や甲殻類」それぞれに合うワインをみていきましょう。
白身魚
白身魚を代表するのが、鯛、平目、タラ、カレイ、鮎、スズキ、鮭などです。これらの白身魚には白ワイン全般が合います。白ワインに近いロゼを合わせるのも良いでしょう。
赤身魚
赤身魚を代表する魚といえば、サバ、マグロ、ぶり、カツオ、サンマ、イワシ、アジ、サワラなどが挙げられます。赤身魚に合うのは、やはり魚の色味にマッチした軽めの赤ワインです。
貝や甲殻類
あわびやウニ、牡蠣などの貝や甲殻類に合わせたいのは、酸味のある白ワイン。フレッシュ感のある白ワインとの相性が抜群です。
海鮮料理に合うワインを選ぶ4つのポイント
白身魚には白ワインか白ワイン寄りのロゼ、赤身魚には軽めの赤ワインが良いといっても、ワインにはたくさんの種類があるため、どれを選ぶか迷いますよね。
そんな時に知っておきたい、海鮮料理に合うワインを選ぶポイントを紹介します。
素材とワインの産地を合わせる
料理に使う素材とワインの産地を合わせると、素材とワインのハーモニーが楽しめます。
フランス・マルセイユ地方の海鮮料理、ブイヤベースにピッタリなワインとして有名なのがプロヴァンスロゼですが、これは素材とワインの産地を合わせた例です。
料理の色とワインの色を合わせる
簡単かつ外さない方法が、料理の色とワインの色を合わせるという方法です。
例えば、ホワイトソースを使った魚介類のパスタなら白ワイン、トマトソースで味付けされた魚料理なら赤ワインという風に合わせることができます。
また、赤身魚には赤ワイン、白身魚には白ワインという風に素材の色で合わせることもできるでしょう。
裏ラベルの味わい表記で選ぶ
海鮮料理に合うのは、リッチで複雑な味わいのワインよりも、軽やかですっきりとした飲み心地のものです。
ワインボトルの裏ラベルを確認してみましょう。そして、「軽やか」「すっきり」「さわやか」「キリッと」「フレッシュ」「いきいきした」「みずみずしい」といった表現が2つ以上あるものを選ぶと失敗しにくくなります。
ただし、バターやオイルをたっぷりと使った海鮮料理の場合は、リッチな味わいのワインのほうがマッチします。その場合は、「コクのある」「濃厚」「果実実たっぷり」といった表現があるものを選びましょう。
日本ワイン、国産ワインを選ぶ
先述した「産地を合わせる」とご紹介したように、日本料理には国産ワインを合わせてみましょう。お刺身や白身魚の天ぷらなど、海鮮を使った和食なら日本ワイン・国産ワインがピッタリです。
ちなみに国産ブドウ100%を使って国内で製造されたワインを日本ワイン、海外から輸入したブドウを使用して国内で製造されたワインを国産ワインと呼んでいます。
日本ワインや国産ワインは繊細なやさしい味わいが特長なので、繊細な味わいの和食の風味を損ないません。和食に合わせるなら、国内で製造されたワインがおすすめです。
【海鮮おつまみ✕ワイン】初夏の旬魚介とおすすめマリアージュ
初夏の旬である魚介を使った海鮮おつまみとワインのマリアージュを楽しみましょう。
あわび✕シャルドネ
あわびの旬は7月から9月の夏の間。身が厚くなり、歯ごたえがあり食感を楽しめます。ちょっと贅沢なあわびを使ったおつまみには、「白ワインの女王」と呼ばれるシャルドネ種のワインがおすすめです。おすすめの日本ワインを2本紹介します。
グランポレール 長野シャルドネ 750ml(参考小売価格:税抜2,308円)
長野県産のシャルドネ種100%の白ワイン。さわやかなアロマが特長で、スッキリした穏やかな飲み口のワインです。あわびの刺身など、清涼感を感じられる夏のおつまみと相性が抜群です。
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グランポレール 長野古里シャルドネ 750ml(参考小売価格:税抜3,508円)
長野県北東部の「古里ぶどう園」産シャルドネ種100%の白ワインです。辛口のすっきりとしたワインであるものの、樽熟成による穏やかなオークの香りとパイナップルを想わせる甘い香りが感じられます。合わせたいのは、やっぱり夏が旬のミネラルたっぷり食材のあわび。おすすめの料理はあわびの炭火焼きです。 オークの香りと炭火焼きの香ばしさがみごとにマリアージュします。
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ホタテ✕甲州
ホタテの旬は2つあるといわれています。1つ目は貝柱の旨味が濃厚になる6月~7月、2つ目は卵が発達する2月~3月です。ホタテに合わせたいのは、フレッシュな味わいが特長の甲州ワイン。柑橘系の香りも感じられる甲州ワインは、素材のおいしさを引き立てます。
グランポレール 甲州 750ml(参考小売価格:税抜1,808円)
山梨県甲州種100%で仕込まれた白 ワイン。甲州種のもつさわやかな酸味、コクとキレが合わさったバランスの良いワインです。新鮮な魚介をレモン塩で楽しみたい1本。
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マグロ✕シラー
マグロは、冬に旬を向かえる種類が多いですが、季節が逆転する南半球で取れるミナミマグロや初夏から旬が始まるメバチマグロは夏に楽しめるマグロ。気温が熱くなる夏にはヒンヤリしたおつまみがおすすめです。刺身や海鮮丼などのマグロを使ったおつまみには、シラー種の赤ワインを合わせましょう。
グランポレール 安曇野池田 シラー 2016 750ml(参考小売価格:税抜5,008円)
長野県の「安曇野池田ヴィンヤード」産シラー種を使った赤ワイン。黒胡椒のようなスパイスと完熟した果実を感じさせる香りが特長です。オーストラリアのシラーズワインとは違い、渋味が滑らかで軽やかさのある飲み心地な ので、マグロを使った料理によく合います。
特に醤油の旨みと塩味との相性が良く、ワサビのスパイシー感もシラー種と相性が抜群です。ちょっと凝ったマリアージュでは、マグロの漬けに辛子をつけて合わせるのがおすすめです。
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※ワインについては、記事掲載時点での情報です。
まとめ
海鮮料理に合うワインの選び方のポイントを押さえると、ワイン選びも楽しくなります。合わせるワインによって料理の味を引き立てることもあれば、料理の風味の邪魔をすることもあるので、料理との相性を考えピッタリのワインを選ぶことが大事です。
この記事で紹介した選び方を参考に、旬の魚介を使ったおつまみに合うワインを選んでみましょう。ワインと魚介のマリアージュの例を参考にし、お気に入りマリアージュや銘柄を見つけてみてくださいね。
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