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ワインの「フルボディ」とは?見極めのポイントや特長を徹底解説!

「フルボディ」というワイン用語はワイン初心者の方でも聞いたことがあるかもしれません。
しかし、なんとなくイメージは出来ているものの、結局どういうものなのかよく分からない…という方も多いのではないでしょうか。当記事では「フルボディ」についての基礎知識から、相性の良い料理などまで紹介します。
ここで紹介するポイントをおさえておけば、さらにワインを楽しむことができるはずです。

まずは覚えたいワインの基本用語「ボディ」について徹底解説

ワインの「ボディ」とは?

ワインの「ボディ」とは、赤ワインの重さを表す言葉です。赤ワインのボディは3つの段階に分かれており、コクの力強さ、重み、渋みといったものを表しています。

重い順からフルボディ、ミディアムボディ、ライトボディとなります。

そしてこれは飲みやすさの目安にもなっています。

ちなみに白ワインの味わいを表すときは、主に「甘口」「辛口」に分かれます。

ワインの「フルボディ」とは?

まずは覚えたいワインの基本用語「ボディ」について徹底解説

フルボディとは香りや味わいが濃厚でコクがある、重厚感が特長のワインです。ポリフェノールの一種であるタンニンが豊富に含まれているため渋みが強く、しっかりと赤ワイン独特の風味を楽しむことができます。飲みごたえのあるフルボディの赤ワインは、多くのワイン愛好家に愛されています。

おすすめのフルボディワイン

フルボディの赤ワインを飲む機会が少ない、という方は、親しみやすいこちらの1本から挑戦してみてください。

ポートレート カベルネ・ソーヴィニヨン

ピーター・レーマン ポートレート カベルネ・ソーヴィニヨン(参考小売価格:税抜2,000円)

カベルネ・ソーヴィニヨン種のみを使用した、オーストラリアの赤ワインです。ブラックベリーやカシスなどを思わせる黒系の果実のアロマに、樽由来のダークチョコレートの香りが合わさった香りが特長です。濃厚でしっかりとした味わいのなかに、やわらかい渋味と果実味が感じられ、飲んだ後に余韻を楽しむことができます。

 

 

ちなみにフルボディで飲みにくいと感じた赤ワインは、デキャンタージュをすることで口当たりがまろやかになり、飲みやすくなることもあります。

デキャンタージュについては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひあわせてチェックしてみてください。
「デキャンタとは?ワインをデキャンタージュする方法を徹底解説!」

「フルボディ」のワインと相性の良い料理とは?

濃厚なフルボディの赤ワインに合わせるなら、タンニン由来の渋みや重さと相性の良い料理を選びましょう。たとえば次のような定番のお肉料理は、フルボディのワインだからこそより一層おいしく感じられるはずです。

ローストビーフ

まずは覚えたいワインの基本用語「ボディ」について徹底解説

フルボディの赤ワインには、リブロースやサーロインなどのロース肉を使用した、ローストビーフがよく合います。

濃厚で渋味のあるフルボディは、ローストビーフがもつ肉の旨味や甘味をさらに引き出してくれます。

さらに、ローストビーフに使用するソースも赤ワインを選ぶときの目安として参考になります。チーズなどの濃厚なソースなら渋味がより強い赤ワインを、醤油などさっぱりとしたソースなら渋味が比較的少ないものを合わせると良いでしょう。

牛肉の赤ワイン煮込み

まずは覚えたいワインの基本用語「ボディ」について徹底解説

フルボディは牛肉の赤ワイン煮込みなどの、赤ワインを使用した煮込み料理との相性も良く、お互いの魅力をより引き立ててくれます

ちなみに、イタリアのピエモンテ州にはワインに一晩以上浸けて煮込んだ「ブラザート」という牛肉料理があります。食べるときに飲むワインも煮込んだワインと同じものに合わせると、まさに舌がうなるディナーとなるでしょう

また、赤ワインの煮込み料理は牛すじ、牛ほほ、牛すねなど、いろいろな部位のお肉を楽しめるメリットもあります。

「ボディ」をさらに知ってワインを楽しもう

まずは覚えたいワインの基本用語「ボディ」について徹底解説

ボディはワインの重さを表すと同時に、合わせる料理を選ぶときの指標にもなります。さらに料理とワインのマリアージュを楽しむためには、ボディそれぞれの特長や見分け方を知っておくことが大切です。

しかし、レストランなどでワインを選ぶとき、ボディを目安にしようとしても「どれがフルボディでどれがミディアムボディだろう?」と見分けがつきにくいこともあります。そんなときにスムーズに選べるように、ボディを見極める3つのポイントを紹介します。

アルコール度数を確認

ワインのボディを見分けるポイントのひとつとして、アルコール度数の違いがあげられます。アルコール度数が高いものは「重い」、低いものは「軽い」と表現されることが多くなります。

とはいえ、アルコール度数の低い赤ワインであっても、コクがあり、しっかりとした渋味を感じれるものであれば、フルボディと表現されます。

また、アルコール度数はワインのコクに強弱をつける要素でもあります。コクのある口当たりを楽しみたいときは、アルコール度数も高いフルボディの赤ワインがおすすめです。

ブドウ品種を確認

まずは覚えたいワインの基本用語「ボディ」について徹底解説

ワインの原料となるブドウ品種も、ボディを見分けるポイントです。タンニンが豊富なブドウ品種を使用した赤ワインは、フルボディと表現されやすくなります。

それぞれの「ボディ」の赤ワインで使用される代表的なブドウ品種は以下のとおりです。

・フルボディ:カベルネ・ソーヴィニヨン種、シラー種

・ミディアムボディ:ピノ・ノワール種

・ライトボディ:ガメイ種

アルコール度数もブドウ品種もあくまでひとつの傾向ですが、ボディを見分ける目安として活用してみてください。

ワインの色合いを確認

ボディの違いによって、ワインの色も異なってきます。

フルボディは色が濃く、深いガーネット色を帯びています。一方、ライトボディは色が淡く、透明感のある赤紫色です。

ミディアムボディは、色合いがやや薄めで、濃いルビー色をしています。

白ワインは「ボディ」で表現することもある

まずは覚えたいワインの基本用語「ボディ」について徹底解説

赤ワインだけではなく、白ワインを「ボディ」で表現することもあります。白ワインもフルボディ、ミディアムボディ、ライトボディの3種類があり、主にブドウ品種や使用されるブドウ品種の比率で分類されます。

ワインの色も指標のひとつとなりますが、こちらは熟成や品種で異なるため、色だけでボディを判断することは困難です。

あくまで目安ですが、白ワインのライトボディは透明感があり、緑がかったライトイエローのフレッシュな印象が特長です。ミディアムボディになるとややイエロー寄りに、フルボディになると黄金色や麦わら色を思わせる深みのあるワインとなります。

まとめ

「フルボディ」のワインは、香りや味わいが濃厚で非常に飲みごたえがあり、多くのワイン通を魅了しています。

デキャンタ―ジュをして香りや味わいの変化を試したり、フルボディに合う料理と組み合わせることで、新たな発見を楽しむことができるでしょう。

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※ワインについては、記事掲載時点での情報です。

 

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