今年も残すところあと少し。今年頑張ったご褒美に、ちょっとプレミアムなワインを手に入れたいという方も多いのではないでしょうか。ここではそんな方におすすめしたい、フランス ローヌ地方最高峰と称される、「M.シャプティエ」のワインを紹介。料理研究家 尾田衣子さん考案のおすすめレシピと共にお伝えしていきます。
目次
Ⅿ.シャプティエについて
「Ⅿ.シャプティエ」は、フランス コート・デュ・ローヌ地方のワイナリー。
1808年に同地方のエルミタージュの丘の麓、タン・エルミタージュに創設された名門です。
ローヌ地方のワイン造りの頂点に君臨し続ける、「Ⅿ.シャプティエ」。
同ワイナリーが特別である理由がこちらです。
・テロワールを尊重するワイン造り
「Ⅿ.シャプティエ」の創業者は、ポリドール・シャプティエ氏。彼が自社畑を取得して以来、現当主7代目ミッシェル・シャプティエに至るまで、同ワイナリーは一貫した家族経営のもとで畑を守り、テロワールを尊重する姿勢を貫き続けています。
“テロワール、そしてヴィンテージの個性を土壌に語らせ、ワインで表現する”。
“私たちのワイナリーの味はこうでなければならない”とワインを画一的な味わいにコントロールするのではなく、畑やテロワール、さらにヴィンテージによる違いを表現することこそ、「Ⅿ.シャプティエ」の哲学とされています。
・環境への配慮
「Ⅿ.シャプティエ」を1991年に引き継いだ現当主のミシェル・シャプティエ氏は、当時まだ評価が確立されていなかったビオディナミ農法をいち早く実践したことで知られています。
同社が造るビオディナミワインは認証団体「エコセール」に認定されているほか、自社畑で収穫されたブドウを原料としたワインは全てオーガニックワインと公的機関に認証されているなど、土壌の個性を引き出す努力を惜しみません。
早くからビオディナミ農法に取組むなど、「Ⅿ.シャプティエ」のワイン造りにおける環境への配慮は、近年、世界中で取り組まれているSDGs(エスディージーズ)の先駆者的取組みといっても過言ではないでしょう。
・エルミタージュ最高峰の造り手
テロワールを表現するワイン造り、そして環境への配慮。
そんな「Ⅿ.シャプティエ」ですが、やはり注目すべきはその品質です。
同ワイナリーが生み出すワインは世界中のワイン専門家や著名ソムリエが一目置く存在であり、あの有名ワイン評論家ロバート・パーカー氏に「地球の輝き煌めく光のひとつ」、「これ以上に並外れたワインを造り出すワイナリーは世界中探しても殆どない」と言わしめたエルミタージュ最高峰の造り手でもあります。
ちなみに、同氏から100点満点の最高評価を40回以上も獲得するなど、圧倒的な支持を得ていることでも有名です。
世界が認めるこの本物のワインこそ、年末年始の特別な時期に相応しいといえるのではないでしょうか。
この時期におすすめしたい「Ⅿ.シャプティエ」の2本
自分へのご褒美に相応しいプレミアムワイン「Ⅿ.シャプティエ」。
中でも、手に取っていただきたい2本を紹介します。
★クローズ・エルミタージュ ブラン レ メゾニエ ビオ
購入はこちらから(外部サイトにリンクします)
★シャトーヌフ・デュ・パプ ルージュ ラ ベルナルディン
購入はこちらから(外部サイトにリンクします)
今回、なぜこの2本をおすすめするのか、「Ⅿ.シャプティエ」のブランド担当に聞いてみました。
「まず白ワインは、M.シャプティエの素晴らしさとローヌのスタイルを感じていただけるよう、コート・デュ・ローヌ北部地区で最大の広さを誇る〈クローズ・エルミタージュ ブラン レ メゾニエ ビオ〉を選びました。
テロワールの特徴がわかるようにと有機栽培されたマルサンヌというローヌの伝統品種を使用しておりフレッシュさや爽やかさもありながら、年末年始の特別感を感じるリッチな味わいをお楽しみいただけると思います。
赤ワインは南ローヌから“教皇の新しい城”という名を持つシャトーヌフ・デュ・パプというフランスを代表する歴史あるアペラシオンの〈シャトーヌフ・デュ・パプ ルージュ ラ ベルナルディン〉を選びました。
地表を大きな丸石が覆う特徴的な土壌とグルナッシュ種、シラー種、ムールヴェードル種が織りなす複雑で繊細な味わいと肉料理ペアリングをぜひお楽しみいただきたいと思います。」
【レシピ付】UAワイン部蟹澤さんと料理研究家尾田さんがレポート!
今回、この「Ⅿ.シャプティエ」の魅力をぜひ味わっていただきたい…ということで、「UNITED ARROWS LTD. WINE CLUB」(以下、UAワイン部)の部長 蟹澤徹さん、そして、西荻窪にある料理教室「Assiette de Kinu(アシェット ド キヌ)」を主宰する料理研究家の尾田衣子さんにテイスティングしていただきました。
また、尾田さんにはこれら2本に合わせた、年末年始らしい料理を提案してもらっています。
ぜひ、年末年始の過ごし方の参考にしてみてください。
★〈クローズ・エルミタージュ ブラン レ メゾニエ ビオ〉
蟹澤「果実のアロマが素晴らしいですね。アタックはまろやかでトロピカルな風味。フルーツを食べているような、ジューシーな印象を受けます。後味も豊潤です。」
尾田「トロピカルフルーツのような果実味たっぷりなワインですね。ボディがしっかりとしたリッチな感じ。料理を合わせるなら少し強めの調味料を使った、ガツンとした食事がよさそうです。」
★このワインに合わせたい料理 「鯛のカルパッチョ」
鯛のカルパッチョ
材料(2人分)
鯛の刺身……60g
人参……3㎝
大根……2㎝
すし酢……大さじ1 1/2
ガーリックパウダー……適量
オリーブオイル……大さじ2
塩・黒こしょう……適量
ディル(葉をつむ)……大さじ1
作り方
1.鯛の刺身は薄切りにする。人参、大根は千切りにし、すし酢で漬けこむ。
2.器に①を盛り付け、オリーブオイルをかけ、ガーリックパウダー、塩・コショウをふる
尾田「真鯛を薄くスライスしたお刺身を並べた、カルパッチョです。ちょっと年始を意識して、甘めの“なます”を添えてみました。ガーリックは生だと風味が強過ぎるので、今回はパウダー、さらに塩こしょう、オリーブオイルを使っています。またワインが香り豊かなのでハーブにディルを加えてワインに合わせてみました。オリーブオイルは、ぜひエクストラバージンオリーブオイルを使ってください。」
蟹澤「カルパッチョと白ワインは定番の組み合わせですが、このペアリングはその中でもトップクラスのマリアージュだと思います。このシャプティエの白ワインくらいリッチなものには、ガーリックパウダーがちょうどいいですし、ディルも互いの相性の良さを引き立てています。また、甘めのなますが美味しいですね。この酸味と甘味が白ワインの酸味と甘味とマッチします。年末年始に王道ペアリングを楽しむなら、このくらいリッチなワインとカルパッチョを用意したいです。」
★〈シャトーヌフ・デュ・パプ ルージュ ラ ベルナルディン〉
蟹澤「濃いベリーのニュアンス。一口飲んだ瞬間にゴージャスな印象が伝わる、特別感のある1本ですね。またタンニンがしっかりとしているのですが、シルキーでとても上品。牛肉を年末に食べる機会が多いのですが、このワインには霜降りたっぷりの高級牛肉を合わせたくなります。」
尾田「本当にしっかりとした味わいのワイン。美味しいです。蟹澤さんのおっしゃる通り渋みをしっかりと感じるのですが繊細さがあり、いやな感じが一切しません。料理と合わせるのもおすすめですが、このクオリティであれば単体でも楽しめそうです。まさに、“主役級”といった赤ワインだと思います。」
★このワインに合わせたい料理 「すき焼き」
赤ワインすき焼き
材料(2人分)
牛肉薄切り……200g
白菜……3枚
焼き豆腐……1/2丁
ミディトマト……3個
長ねぎ……1本
舞茸……1パック
しめじ……1/2パック
クレソン……1束
牛脂
A
醤油……80ml
みりん……80ml
砂糖……大さじ3
赤ワイン……50ml
水……80ml
作り方
1.白菜はざく切り、豆腐は6等分に切る。ミディトマトは2等分に切り、長ネギは斜め切りにする。舞茸、しめじは石突を取り手でほぐす。
2.Aを混ぜ合わせておく。
3.鍋に牛脂を熱しねぎを焼く。ねぎがしんなりしたら②を加え沸騰させ、牛肉やその他の野菜を加え火を入れる。
尾田「牛肉、白菜、焼き豆腐など一般的な食材を使ったすき焼きですが、割り下に赤ワインを濃いめに加えて作っています。あと野菜にクレソンを使っているのですが、この葉の苦味が赤ワインのタンニンとよく合うんです。また、トマトも入れています。すき焼きの甘じょっぱさをトマトの酸味でまろやに仕上げました。」
蟹澤「言うことなしの美味しさ…。やはり牛肉のような、“肉”といった味わいとこの赤ワインはよく合います。このつゆの味わいと赤ワインの相性、最高です。個人的に年末にすき焼きを家族で食べるのですが、そこでこのワインを合わせた後、少し残った分は単体でカウントダウンを待ちながらしっぽり飲みたくなりました。年末だからこそ、こんな素晴らしいワインと一緒に過ごしてみたいですね。」
年末年始はあらためてワインの幅広さを楽しみたい!
今回、「Ⅿ.シャプティエ」を味わった上で蟹澤さんが感じたことがあるといいます。
蟹澤「以前、ロゼワインとファッションは、“多様性”といった部分に共通点があるとお伝えしました。今回はフランスワインで年末年始を過ごすといった提案ですが、あらためてワインの幅広さに魅力を感じます。
今は洋食のおせちをやっている飲食店が多かったり、それを気軽にデリバリーすることもできる時代です。例えばイタリアンやフレンチのおせちを使う際、少し日本酒は難しい。
今回のような和食とワインは合わせられますし、洋食のおせちとも合う。
ファッションも同様、時代によって変化するライフスタイルに合わせていくといった部分はワインと近いのではないでしょうか。
Tシャツに短パンといったカジュアルな装いができる一方、年末年始という非日常に襟を正すシーンに相応しい今回のようなワインもあるなど、あらためてワインのおもしろさと奥深さを実感させていただきました」。
大勢が集まるといったシチュエーションだけでなく、ひとりでゆっくり過ごす時間もある年末年始。
この時期のワインを探している方は、ぜひ「Ⅿ.シャプティエ」をチョイスしてみてはいかがでしょうか。
今回ご紹介したワインの購入はこちら
購入はこちらから(外部サイトにリンクします)
※ワインについては、記事掲載時点での情報です。