フルーティーな味わいのものも多く、クセが強くなくて飲みやすいという印象の白ワインに対して、苦手な人も多いのが赤ワインかもしれません。ポリフェノールの量が多いことに惹かれて試したものの、「飲みにくい」という感想を持った方も少なくないのではないでしょうか。
そんな方のために今回は、飲みやすい赤ワインの選び方についてご紹介します。
目次
飲みやすい赤ワインとは
白ワインに比べると、赤ワインは渋みや苦味といった要素が多く感じられます。そのため、赤ワインは苦手という方は少なくありません。
「飲みやすい赤ワイン=渋み、苦みが控えめなワイン」と言うこともできるでしょう。また赤ワインは辛口のものが多いとはいえ、甘口のものも存在します。
渋みが苦手な方は、フルーティーで軽やかな赤ワインや甘口の赤ワインがおすすめです。
飲みやすい赤ワインの選び方
次のポイントを参考に、飲みやすい赤ワインを選んでみてください。
一緒に楽しむ料理に合わせる
ワインは、一緒にいただく料理によって、風味や味わいが大きく変化します。同じワインでも一緒に食べる料理によって、「飲みやすい」と感じることもあれば、「飲みにくい」と感じることもあります。
一緒に楽しむ料理によって、選ぶ赤ワインを変えることをおすすめします。
例えばステーキや煮込みハンバーグなど、濃厚な味付けの肉料理に合わせるなら深みのある赤ワインを、レモンやクリームソースなど、さっぱりとした味付けの肉料理には軽めの赤ワインを合わせるといったように、味の重さを基準にして選ぶといいでしょう。
赤ワインの品種で選ぶ
赤ワインは様々な要素で味が決まりますが、その1つに品種があります。飲みやすい赤ワインを選ぶために、ブドウの品種を知って、好みのものを選ぶ方法をお伝えします。
以下は飲みやすい赤ワインの品種とされているブドウです。
・メルロー種
プラムやブラックチェリーのような香りで、タンニンや酸味も強くなく優しい味わいが特徴の品種です。ただし、ブレンドされている場合は、味わいが大きく変わることがあるので注意してください。
・ピノ・ノワール種
イチゴやチェリーのような香りで、渋みが少なくて酸味が強いフルーティーな味わいの品種です。
・マスカットベーリーA種
日本固有の品種。イチゴやキャンデーのような甘い香りで、タンニンがとても控えめなので軽やかな味わいを楽しめる品種です。
・そのほかの品種
ガメイ種、ピノタージュ種なども飲みやすい品種になりますので、この5品種の中から選んでみてください。
産地で選ぶ
ワインは同じ品種であっても、産地によって味わいが大きく変わってきます。雨が少ない暖かな地域ではフルーティーな味わいのワインができやすくなります。
日照時間が多ければブドウもよく熟し、糖度が高くなります。例えば、スペインやカリフォルニア、チリなど南の産地のワインを選ぶと、飲みやすいワインである確率が高くなります。ただし、標高の違いや気候の違いなど様々な要素があるので、大まかな目安としてとらえてください。
好みのボディを知る
赤ワインを選ぶときには、味わいを表現する「ボディ」を確認するようにしましょう。ワインごとにフルボディ・ミディアムボディ・ライトボディと3つ分類されていて、味や香りの傾向を判断するのに役立ちます。
どのボディに分類されるかは、品種の違い、アルコール度数やタンニン(渋み成分)の多さによって決まっていきます。
・フルボディ
香りも味も濃厚で重めな味わいのワイン。渋みが強いので、飲みやすい赤ワインとは言えません。アルコール度数は13%を超えるものもあります。
・ミディアムボディ
濃厚すぎず軽すぎないバランスの取れたワイン。ブドウ本来の渋みや酸味、香りも感じることができます。アルコール度数は11~14%のものが多いです。
・ライトボディ
口当たりが軽やかで飲みやすいワイン。渋みが少なくアルコール度数も低いものが多いので初心者向けです。アルコール度数は11~12%、まれに10%を切るものもあります。
飲みやすい赤ワインを探しているのであれば、ミディアムボディ・ライトボディから選ぶのがおすすめです。
飲みやすい赤ワインの紹介
・ラブレ・ロワ ムーラン・ア・ヴァン(参考小売価格:税抜2,608円)
ワインの色は華やかなルビー色。イチゴなどのベリー系の香りの 香りが感じられます。フルーティーで柔らかな味わいなので、 飲みやすい赤ワインです。
・サンタ・リタ 120(シェント・べインテ)メルロー(参考小売価格:税抜1,208円)
紫色の光沢がある濃い赤色のワインなので渋みが強そうに感じますが、実際に飲んでみるとほのかな甘みがあります。
味わいもまろやかなので飲みやすいです。
・[イエローテイル]ピノ・ノワール(参考小売価格:税抜1,015円)
ラズベリーやチェリーのような味わいがあるものの、酸味は控えめになっています。
ゆるやかに、やわらかくエレガントな味わいが広がっていきます。
・グランポレール 岡山マスカットベーリーA〈樽熟成〉(参考小売価格:税抜1,808円)
完熟したマスカットベーリーA種ブドウを木樽で熟成したワイン。
ブーケの柔らかな果実味が感じられるまろやかな味わいに仕上がっています。
・ディステル ネダバーグ・ピノタージュ(参考小売価格:税抜1,525円)
ピノ・ノワール種とサンソー種を交配してできた南アフリカ独特の 品種ピノタージュ種を使用しているワイン。果実の香りが豊かで、丸みのある優しい味わいなので、女性でも飲みやすくなっています。
・うれしいワイン〈赤〉(参考小売価格:税抜457円)
ブドウの味わいを生かした香り豊かで厚みのあるワイン。果実味がたっぷりで、 毎日の料理にも合わせやすいのがうれしいワインです。
飲みやすいワインをさらに美味しく飲むポイント
飲みやすい赤ワインをさらに美味しく飲むためには、温度にも気をつけましょう。赤ワインは10~18度が適温とされており、夏場でなければ、常温でも美味しく飲めます。
とはいえ、ワインのボディによっても最適な温度が異なります。
渋みが苦味の強いフルボディの赤ワインだと16~18度、ライトボディなどの渋味の少ない軽いフルーティーなワインについては、10~12度がベストとされています。
なので、飲みやすい軽めのワインは、少し冷やすとさらに飲みやすくなるのでおすすめです。
ワインをおいしく飲む温度について、以下の記事でもご紹介しているのでぜひご参考にしてみてください。
「ワインを美味しく飲むための正しい温度とは?」
http://www.sapporobeer.jp/wine/wine_opener/article/wine_temperature/
※ワインについては、記事掲載時点での情報です。
まとめ
好みが分かれる赤ワインですが、渋くて酸味の強いものばかりではありません。甘口のものや軽やかでフルーティーなライトボディ、ミディアムボディのものだと飲みやすいので、これまで赤ワインは苦手だと感じてきた方は、ぜひお試しください。フルーティーで軽やかな口当たりが、クセになるかもしれませんよ。軽めの赤ワインは、少し冷やしていただきましょう!
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