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今年のボージョレ・ヌーボーは絵馬ラベル!?
会話が弾み、心躍るデザインに

2023年のボージョレ・ヌーボーは、11月16日午前0時に解禁されます。サッポロビールがお届けするフランスのラブレ・ロワ社のボージョレ・ヌーボーですが、今年のラベルは絵馬師の永崎ひまるさんとのコラボレーションが実現しました。新酒のお祭りであるボージョレ・ヌーボーと、神様と繋がる絵馬――。2023年のボージョレ・ヌーボーに込められた想いとラベルデザインの制作秘話を、永崎ひまるさんとラブレ・ロワ ブランドマネージャーの山本祥平さんに語ってもらいました。

text WINE OPENER編集部 photo 岡崎健志

ボージョレ・ヌーボー_2023

絵馬師・和風画家
永崎ひまるさん

ボージョレ・ヌーボー_2023

絵馬とは人々の想いを神様に伝えるものであり、絵馬師とは神社仏閣に奉納する絵馬を専門に描く職業のこと。永崎さんはこれまでに、伊勢神宮や出雲大社、霧島神宮や宗像大社など、日本全国の名だたる神社に絵馬を奉納してきた。また、羽田空港第三ターミナルのお祭り広場にも大絵馬が飾られている。絵馬師として「神道文化賞」を受賞した唯一の人物。
https://www.himarunagasaki.com/(外部サイトにリンクします)

ワインの神秘性と
祝う喜びをデザインに

―永崎さんは絵馬師としてご活躍されていますが、今回、サッポロビールのボージョレ・ヌーボーのラベルを手掛けるにあたり、どのような想いがあったのでしょうか?

永崎ひまるさん(以下敬称略):もともと、ワインラベルを手掛けてみたいという想いがありました。というのも、山梨の甲斐国一宮 浅間神社さんとご縁がありまして、境内には私が描いた大絵馬を飾ってくださっています。こちらの神社さんは日本で唯一、ワインを御神酒にしていらっしゃるんですね。

―清酒ではなく、ワインを?

永崎:そうなんです。非常に珍しいですよね。

山本祥平さん[ラブレ・ロワ ブランドマネージャー](以下敬称略):私も永崎さんからお話を伺うまで、ワインを御神酒にしている神社があることは知りませんでした。確かにサッポロビールの日本ワイン「グランポレール」のワイナリーが勝沼にあるように、山梨はワイン造りが盛んな土地ですからね。

永崎:3月の行事「山宮神幸祭(やまみやみゆきさい)」には、ワイナリーからワインの新酒が奉納され、奉納ワインを封入した「葡萄酒守」の頒布も行っています。ワイン造りが盛んな土地を護る神社が、こういった取り組みを行っているのは、とても素敵なことですよね。そんな気持ちがあったもので、いつか私もワインラベルを手掛けてみたいと思っていました。

ボージョレ・ヌーボー_2023

―どのようなやりとりを重ね、ラベルデザインは完成に至ったのでしょうか。

山本:ボージョレ・ヌーボーは収穫祭の意味合いもありますので、そういった祝いのイメージをラベルデザインに込めたいということはお伝えさせていただきました。

永崎:神社の絵馬の場合は、描いてはいけないモチーフがあったり、実は様々な制約があります。けれども今回は、自由に筆が伸びたと言いますか、私自身も気持ちよくのびのびと描くことができました。キーワードが「収穫祭を皆さんで祝う」ということでしたので、その喜びを表現することを一番に考えました。

あとは、「ワインの神秘性」というイメージも。ワインは醸造過程において人の手は介在するものの、やはり発酵という自然の力で変化していくものですよね。その過程には、科学的に説明できることと、そうではない神秘的な何かがあると私は感じています。ワインも日本酒も、神様に捧げる供物として、古代から現在まで脈々と受け継がれている事実に、とても意味があると思うのです。

今回のボージョレ・ヌーボーのラベルにも、ワインの神秘的なところと言いますか、神の存在を感じる絵にしてみたいという気持ちがあり、「ラブレ・ロワ ボージョレ・ヌーボー 2023」のラベルには龍をモチーフに入れて描かせていただきました。一方の「ラブレ・ロワ ボージョレ・ヌーボー 酸化防止剤無添加 2023」のラベルは、フランスの収穫祭のエネルギーみたいなものをデザインに落とし込みました。

ボージョレ・ヌーボー_2023
龍や鳳凰をモチーフにした「ラブレ・ロワ ボージョレ・ヌーボー 2023」採用ラベルのラフ案。

ラブレ・ロワ ボージョレ・ヌーボー 2023
オープン価格(750ml・ 375ml)
2023年11月16日発売

 

 

 

 

ボージョレ・ヌーボー_2023 ラブレ・ロワ ボージョレ・ヌーボー 酸化防止剤無添加 2023
オープン価格(750ml)
2023年11月16日発売

 

 

 

 

山本:今お話いただいたことに加えて、ワインは家族や仲間、大切な方に贈ったりするケースも多いので、何か縁起の良いものをモチーフに描いていただけないかというご相談もしました。誰かとワインを一緒に飲むとき、贈答品として受け取った側も、ハッピーなラベルのほうが気持ちは上がりますよね。そういった視点も、今回の永崎さんとのコラボでは大切にしていました。

ボージョレ・ヌーボー_2023

―ほかに、永崎さんのインスピレーションの源になったものは何かありましたか?

山本:収穫の具体的なイメージをしていただけるように、現地のラブレ・ロワ社の写真をいくつかご共有しました。

永崎:収穫したブドウがトラックの荷台に山積みになっている写真を見たとき、ものすごく神秘的で壮観に感じて…。実はあの写真からインスピレーションが沸き、収穫されたブドウから空に向かって龍が昇っていく絵が浮かびました。収穫されたブドウの海には、精霊のようなものが宿るんだと、写真を見て確信したのを思い出しました。

ボージョレ・ヌーボー_2023

山本:ブドウの海に感じたんですね!

永崎:はい。微生物がたくさん存在する、手摘みされたブドウの海ですね。液体になる前の、原料が持っている力、目には見えない神秘的なものを感じました。

山本:そこまで感じていただけたのは、とても嬉しいです。弊社が展開するボージョレ・ヌーボーを造るラブレ・ロワ社は、良いブドウ、美味しいワインを造るために努力を惜しまないワイナリーです。契約農家の方とも本当に密なコミュニケーションを取っているので、品質の高いブドウを安定的に仕入れてワインを造れる、弊社にとっても信頼の高いパートナーなんです。

―絵馬ラベルのボージョレ・ヌーボーは、「ラブレ・ロワ ボージョレ・ヌーボー 酸化防止剤無添加 2023」と「ラブレ・ロワ ボージョレ・ヌーボー 2023」のハーフ/フルボトルに加え、缶ワイン「ラブレ・ロワ ボージョレ・ヌーボー 缶 2023 250ml」もリリースされるんですね。

 

ラブレ・ロワ ボージョレ・ヌーボー 缶 2023 250ml
オープン価格(250ml)
2023年11月16日発売

山本:はい。手軽にお楽しみいただける缶ワインの存在はまだまだ認知度が低いので、ブドウのお酒であることを消費者の皆様にもわかりやすくお伝えすべく、ラベルには完熟したブドウを描いていただきました。

ボージョレ・ヌーボー_2023

ラブレ・ロワ ボージョレ・ヌーボー 酸化防止剤無添加 2023」と「ラブレ・ロワ ボージョレ・ヌーボー 2023」の原画も拝見しましたが、とても迫力のある仕上がりですよね。実際に描いたキャンバスには、どのような木が使われているのでしょうか?

ボージョレ・ヌーボー_2023

永崎:伊勢神宮さんのお宮などにも使われている貴重な木曽檜を譲っていただきました。この木の太さから想像するに、樹齢300年以上の木を使わせていただいたと思います。

ボージョレ・ヌーボー_2023
永崎さんが愛用するのは、貴重なコリンスキー(シベリアイタチ)の毛を使った筆。

絵馬という縁起物が果たす役割は
とても大事なこと

―絵馬ラベルを纏った2023年のボージョレ・ヌーボーですが、どのような付加価値が生まれたと感じていますか?

山本:会話が弾み、心躍るボージョレ・ヌーボーになったと思います。

永崎:もちろんラベルを守り神のように大切にしていただいたら嬉しいですが、絵馬ではありませんので、空瓶は厄落としと思って処分してもまったく問題ありません(笑)。

山本:瓶はリサイクルできるので、また世の中に戻ってきますしね。

―今年のボージョレ・ヌーボー解禁は11月16日ですが、永崎さんが描いた絵馬ラベルで届けられる新酒をどのように楽しんで欲しいですか?

山本:不安定な世界情勢や円安などの経済状況、自然災害など心を痛めるニュースが続いていますが、そんな今だからこそ笑顔で、この縁起の良いラベルに身を包んだボージョレ・ヌーボーで乾杯していただきたいです。

永崎:ずっとコロナ禍を耐え、やっと気持ちが明るくなってきたところで、物価高など様々な辛いことも多いと思います。でも、そういった辛いときに、心に寄り添ってくれるのがワインの存在であり、ボージョレ・ヌーボーという収穫祭だと思います。

そこに絵馬という縁起物が果たす役割は、とても大事なことであると私自身痛感しました。喜びが皆さんの目の前に訪れ、このボージョレ・ヌーボーで乾杯することで運気が上がるような気持ちになっていただけたら嬉しいです。

ボージョレ・ヌーボー_2023

 

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