■教える人

　山脇りこ（やまわき・りこ）

料理家。長崎で旅館業を営む家庭に生まれ、出汁の香りが朝の訪れを告げる環境で育つ。幼少期から厨房に出入りし、板前さんの包丁さばきに憧れを抱く。「振り返れば、幼少期の影響が大きかった」と山脇さん。料理家として現在は、日本の郷土料理や家庭料理、そして世界の食卓事情にまでアンテナをはり、旬と伝統を大切にした仕事を続けている。テレビや雑誌など数多くのメディアに出演、著書はレシピ本をはじめ多数あり、2023年3月には旅エッセイ「50歳からのごきげんひとり旅」（大和書房）を上梓。代官山で料理教室＜リコズキッチン＞を開催している。 Instagram @yamawakiriko（外部サイトへリンクします）

たけのこのはさみ焼き パセリソース

春の味覚といえば「たけのこ」。炊き込みご飯や煮物など和風のレシピが定番ですが、ワインと合わせるなら洋風にアレンジしたいもの。そこで提案するレシピが「たけのこのはさみ焼き パセリソース」です。生のたけのこを下処理する手間も春の訪れを楽しむ“行事”ですが、水煮を使えばもっと気軽に作ることができます。「たけのこの食感と風味を楽しむレシピです。中にはさむ肉ダネは入れすぎないように、ふた口でいただけるサイズ感がベスト。パセリをたっぷり刻んだソースがワインに寄り添います」と山脇さん。合わせるワインは、たけのこと相性のいいシャルドネがおすすめです。春の陽気が似合う白ワインを開けて、旬の味覚を楽しむアペロタイムを！

■調理時間の目安 10分

■材料：2人分

■作り方

①【A】を合わせて錬る。

② たけのこを厚さ５㎜に切る。焼き面に片栗粉（分量外）を薄くまぶし、たけのこに①をのせて2枚で挟む。

③ フライパンに植物油（分量外）をひき、②を並べて中火にかけ、じっくり焼く。片面がこんがり焼けたら裏返し、ふたをして肉に火が通るまで焼く。

④ パセリをみじん切りにする。オリーブオイルと塩を加えて混ぜる。

⑤ ③を皿に盛り、使っていたフライパンに④を入れる。ふつふつと焼けてきたらオイルごと「たけのこのはさみ焼き」にかける。

POINT！

たけのこを焼くときの植物油の量は、気持ち多め。バターを使っても美味しく仕上がります。

■TODAY’s WINE

ベリンジャー兄弟によって、1876年にナパ・ヴァレーで創業したアメリカ屈指のワイナリー。この「ファウンダース・エステート シャルドネ」は、りんごや洋なしの爽やかな香りとトロピカルなフレーバー、クリーミーな味わいが融合。芳醇さと新鮮さをバランスよく醸し出す、カリフォルニア・シャルドネ種の特長を存分に楽しめる1本です。たけのことの相性もばっちりで、爽やかな味わいが春の気分を演出します。

■ワイン紹介

ベリンジャー
ファウンダース・エステート シャルドネ

参考小売価格：税抜2,008円

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※ワインについては、記事掲載時点での情報です。