ワインと軽いおつまみを用意して、夕食前の“ちょい飲み”を楽しむフランスの食習慣「アペロ」。「おうちワインをもっと楽しみたい」という需要に、このアペロ文化が持つ気軽さがフィットしているようです。そこで!WINE OPENERからお届けするのが、ワインに合う旬の食材を使った簡単レシピ。テレビの料理番組をはじめ数多くのメディアに出演する人気料理家・山脇りこさんに、いま流通のピークを迎えている果物「いちご」を使ったレシピを教えてもらいました。
text WINE OPENER編集部 photo よねくらりょう
■教える人
山脇りこ(やまわき・りこ)
料理家。長崎で旅館業を営む家庭に生まれ、出汁の香りが朝の訪れを告げる環境で育つ。幼少期から厨房に出入りし、板前さんの包丁さばきに憧れを抱く。「振り返れば、幼少期の影響が大きかった」と山脇さん。料理家として現在は、日本の郷土料理や家庭料理、そして世界の食卓事情にまでアンテナをはり、旬と伝統を大切にした仕事を続けている。テレビや雑誌など数多くのメディアに出演、著書も『疲れていてもこれならできそう! #食材3つ #3ステップで完成 毎日食べたい かんたん3×3レシピ』(ぴあ)など多数。代官山で料理教室<リコズキッチン>を開催している。 Instagram @yamawakiriko(外部サイトへリンクします)
いちごとえびのブルスケッタ
流通のピークを迎え、スーパーなどの店頭を真っ赤に彩る「いちご」。香りを嗅ぐだけで心が躍る、そんな魔法を持った果物が今回の主役です。助演を務めるのは、いちごと同系色の海産物「えび」。この“いちご×えび”の共演は、フランス料理やイタリア料理で用いられる組み合わせで、見た目も味わいも華やかに。「いちごの甘酸っぱさにえびの塩味と食感。スパークリングワインのシュワシュワ感がとっても合います」と山脇さん。いちごとシャンパーニュのペアリングは、名作映画のワンシーンでも有名。「いちごとえびのブルスケッタ」にも、シャンパーニュかスパークリングワインを合わせてみてはいかがでしょう。きっとエレガントなアペロタイムを楽しめるはずです。
■調理時間の目安 14分
■材料:2人分
・むきえび : 4〜5尾(約50g※冷凍でも可)
【A】
・塩 小さじ1/2
・片栗粉 小さじ2
・レモン汁:大さじ1
・いちご(中粒):5~6粒(約100g)
【B】
・オリーブオイル: 大さじ1
・はちみつ:小さじ1
・塩:ひとつまみ(約1g)
・バゲット:3㎝分
・ギリシャヨーグルト:50g
・ミントの葉:適宜
・ブラックペッパー:適宜
■作り方
①えび(背わたがあれば取り除く)に【A】をまぶして揉むように洗い、水で流す。
②鍋に湯を沸かし、①を入れてえびが色づくまで茹で、キッチンペーパーで水気を拭き取る。ひと口大(2~3等分)に切り、ボールに入れてレモン汁をかけ、さっと絡める。
③いちごのヘタを取り、縦に4等分する。②に加え、【B】を入れて全体を馴染ませるようにやさしく混ぜる。
④バゲットを1.5㎝厚に切り、トースターやグリルでこんがり焼く。ギリシャヨーグルト(水切りヨーグルト)を塗るようにのせ、③をこんもりと盛る。ミントの葉をあしらい、ブラックペッパーを振って出来上がり。
POINT!
片栗粉と塩を混ぜてえびを洗い、表面の汚れや臭みを取ります。えびを茹でるときは、茹ですぎに注意しましょう。
■TODAY’s WINE
1884年創業、フランス・ロワール地方ソミュールの名門「メゾン・ヴーヴ・アミョ」が生産する瓶内二次発酵のスパークリングワインです。可愛らしいエチケットですがしっかり辛口で、柔らかな泡の果実味とフレッシュな酸味が「いちごとえびのブルスケッタ」にぴったり。「珍しいカラーリングのエチケットで、その見た目からもいちごと合わせたくなりますね」と山脇さん。テーブルコーディネイトもばっちり合う組み合わせです。
■ワイン紹介
ポール・ルイ
ポール・ルイ ブリュット
参考小売価格:税抜1,308円
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※ワインについては、記事掲載時点での情報です。