EAT

ワインに寄り添うアペロレシピ vol.12
~レンチンで簡単に美味しく!~
「ツナとほうれん草のクロワッサンキッシュ」

ワインと軽いおつまみを用意して、夕食前の“ちょい飲み”を楽しむフランスの食習慣「アペロ」。コロナ禍による「おうちワインをもっと楽しみたい」という需要に、このアペロ文化が持つ気軽さがフィットしているようです。そこで!WINE OPENERからお届けするのが、ワインに合う簡単‟レンチン“レシピ。教えていただくのは、テレビの料理番組をはじめ数多くのメディアに出演する人気料理家・山脇りこさんです。実は山脇さん、これまで料理家としてレンチン敬遠派でしたが、許容派に転じたのは、料理好きだったお母様が高齢になりキッチンに立つ機会が激減したことがきっかけ。もっと楽に料理ができたら…という想いから、電子レンジのメカニズムを徹底的に勉強したそう。「火加減いらずで失敗しない」「他の調理器具にはない得意技がある」といった電子レンジ調理の魅力を、WINE OPENERでも披露してもらいます。今回は買い置き食材の「ツナ缶」と冬野菜の「ほうれん草」を使った、クロワッサンキッシュの作り方を教えてもらいました。

text WINE OPENER編集部 photo よねくらりょう

アペロレシピVol.12

■教える人

 山脇りこ(やまわき・りこ)

 アペロレシピ_22_02

料理家。長崎で旅館業を営む家庭に生まれ、出汁の香りが朝の訪れを告げる環境で育つ。幼少期から厨房に出入りし、板前さんの包丁さばきに憧れを抱く。「振り返れば、幼少期の影響が大きかった」と山脇さん。料理家として現在は、日本の郷土料理や家庭料理、そして世界の食卓事情にまでアンテナをはり、旬と伝統を大切にした仕事を続けている。テレビや雑誌など数多くのメディアに出演、著書も『疲れていてもこれならできそう! #食材3つ #3ステップで完成 毎日食べたい かんたん3×3レシピ』(ぴあ)など多数。代官山で料理教室<リコズキッチン>を開催している。 Instagram @yamawakiriko(外部サイトへリンクします)

ツナとほうれん草のクロワッサンキッシュ

年末の大掃除で、買い置き食材の整理をされた方も多いのではないでしょうか。そんな常備食材の定番といえば「ツナ缶」。今回は、ツナと冬野菜のほうれん草を使った、クロワッサンキッシュのレシピをご紹介します。「生のほうれん草は下処理としてアク抜きが必要ですが、レンチンすることで手間なく簡単にできます。電子レンジを使うことで、洗い物を減らして時短にもなります」と山脇さん。さらに今回のレシピでは、パイ生地の代わりにクロワッサンを使うので超簡単! しかも、クロワッサンのバターの風味が味付けの決め手に。「キッシュのたねとなるアパレイユの材料には、生クリームを使っていません。ヨーグルトなど比較的ご家庭にあるものだけで作ることができるのもポイントです」。キッシュはフランスを代表する家庭料理のひとつ。合わせるワインはフランス産の軽めのピノ・ノワールがおすすめです。

■調理時間の目安 12分 ※冷ます時間を除く
(今回は電子レンジに加え、魚焼きグリルまたはオーブントースターを使用します)

■材料:2人分

・クロワッサン:1個(約30g)
・ほうれん草:2株(約50g)
・ツナ缶(大):1缶(約140g)
【A】
・卵:1個
・ヨーグルト:大さじ2
・塩:小さじ1/4
・牛乳:90 cc
・粉チーズ:大さじ5(約30g)

■作り方

①水洗いしたほうれん草を水気を切らずに(※)耐熱皿に並べ、ふわっとラップをかけて500Wの電子レンジで3分間加熱する。そのまま冷まし、水気を切ってから5㎝の長さに切る。
※編集部注:水に溶けるシュウ酸を減らし、エグみをやわらげるため。加熱ムラを抑える効果もある。

②クロワッサンの厚さを半分にするように切り、耐熱皿に敷き詰めるように並べる。その上に、汁気を切ったツナとほうれん草をバランスよく並べる。

③【A】の材料をすべて合わせ、よく混ぜる。②に回しかけ、仕上げに魚焼きグリルまたはオーブントースターで表面がこんがり焼けるまで加熱して出来上がり。

※電子レンジは500Wに設定しています。加熱時間は機種によって多少の違いがあるので、ご家庭の電子レンジによって加減してください。

POINT!

アペロレシピVol.12

パイ生地の代りに、クロワッサンを開いて耐熱皿の底に敷き詰めるだけでOK! 手間なく作ることができます。

 

■TODAY’s WINE

アペロレシピVol.12

ブルゴーニュでも指折りの規模と品質を兼ね備えるラブレ・ロワ社は、1832年創立の歴史あるネゴシアン。醸造技術者たちが100軒以上の契約栽培農家や醸造所に対し、きめ細やかな技術指導や器材の援助などを行い、高品質なブルゴーニュワインをコスパ良く提供できる体制を整えています。この「ピノ・ノワール ヴァン・ド・フランス」も、そんなラブレ・ロワ社のワイン造りを象徴するアイテムのひとつ。フランス産のピノ・ノワール種を100%使用した、繊細で豊かな味わいが特長です。「ワインと同じように、『ツナとほうれん草のクロワッサンキッシュ』をシェアして楽しみたいですね」と山脇さん。バレンタインディナー前のアペロタイムにもおすすめです。

 

ピノ・ノワール ヴァン・ド・フランス

■ワイン紹介

ラブレ・ロワ
ピノ・ノワール ヴァン・ド・フランス

参考小売価格:税抜1,250円

 

 

 

購入はこちらから(外部サイトにリンクします)

※ワインについては、記事掲載時点での情報です。