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ワインに寄り添うアペロレシピ
~3ステップで驚きの美味しさ!~
「大根とベーコンのミニ春巻き」

ワインと軽いおつまみを用意して、夕食前の“ちょい飲み”を楽しむフランスの食習慣「アペロ」。コロナ禍によって、「自分だけの家飲み時間を充実させたい」、「おうちワインをもっと楽しみたい」という需要に、このアペロ文化が持つ気軽さがフィットしているようです。そこで!WINE OPENERからお届けするのが、ワインに合うおつまみを3ステップでつくれる簡単レシピ。テレビの料理番組をはじめ数多くのメディアに出演する人気料理家・山脇りこさんに、ワインに寄り添う、季節の食材を使ったレシピを教えてもらいました。 text WINE OPENER編集部 photo よねくらりょう

アペロレシピ_22_02

■教える人

 山脇りこ(やまわき・りこ)

 アペロレシピ_22_02

料理家。長崎で旅館業を営む家庭に生まれ、出汁の香りが朝の訪れを告げる環境で育つ。幼少期から厨房に出入りし、板前さんの包丁さばきに憧れを抱く。「振り返れば、幼少期の影響が大きかった」と山脇さん。料理家として現在は、日本の郷土料理や家庭料理、そして世界の食卓事情にまでアンテナをはり、旬と伝統を大切にした仕事を続けている。テレビや雑誌など数多くのメディアに出演、著書も『疲れていてもこれならできそう! #食材3つ #3ステップで完成 毎日食べたい かんたん3×3レシピ』(ぴあ)など多数。代官山で料理教室<リコズキッチン>を開催している(2022年5月から再開予定)。 Instagram @yamawakiriko

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大根とベーコンのミニ春巻き

小さな春の兆しを感じる季節になりましたが、まだまだ冬野菜代表の大根がおいしい季節でもあります。そこで提案したいレシピが「大根とベーコンのミニ春巻き」。ワインに合わせるレシピに大根?と思うかもしれませんが、火を入れることで大根特有の甘味が出て、これが程よい酸味を持つ白ワインに驚くほど合うんです! 千切りにした大根とベーコンを春巻きの皮で包み、油で揚げ焼きにするだけ。ちょっと手間に感じる揚げ物ですが、春巻きなら少しの油とフライパンで誰でも簡単につくれます。揚げたてにサクッと包丁を入れ、冷えた白ワイン片手にはふはふ頬張ると、自然に笑みがこぼれます。

■調理時間の目安 15分(塩もみ時間5分含む)

■材料:6個分

・ベーコン:3枚
・植物油:適量(大さじ3~4目安)※フライパンのサイズによるため
・大根:150g
・塩:小さじ1/2(塩もみ用)
・春巻きの皮:3枚
・小麦粉:小さじ2、水:小さじ2 (小麦粉のり用※事前に合わせておく)
・クレソン:適量

■作り方

ベーコンは1㎝幅に切り、フライパンでじりじりと脂が出るまで1~2分焼く(この脂は捨てずにとっておき、植物油を足して後で使います)。焼きあがったら、フライパンから取り出して冷ます。

大根を千切りにする(スライサーでもOK)。塩を全体に絡めて5分程おいた後、よくもみ、水気をしっかり絞る。春巻きの皮を半分に切り、①のベーコンと大根を合わせて俵巻きにする。小麦粉のりで巻き終わりをとめる。

ベーコンの脂を残した①のフライパンに、5㎜くらいの高さになるまで植物油を足す。②を両面こんがり焼く。お皿に盛り付け、クレソンを添えて出来上がり。

■POINT

アペロレシピ_22_02春巻きの皮は半分に切って使うので、おつまみサイズになって揚げやすくなります。具を皮で俵型に巻くときは、包み紙でラッピングするような感覚で。余った春巻きの皮は、 人参の薄切りや残り物のポテトサラダを巻いたり、青じそと梅を和えて細長くスティック状に巻いて揚げ焼きにしても美味しいです。

■POINT

春巻きの皮に水分がしみ過ぎるとやぶけてしまうので、巻いたらすぐに揚げ焼きを。ベーコンの脂に足す植物油の量は、春巻きが半分浸るくらいが目安。菜箸で転がしながら揚げ焼きします。もうこの時点で、ワインが飲みたくなる美味しい香りが漂ってきます!

■TODAY’s WINE

アペロレシピ_22_02今回セレクトしたワインは「マリウス ブラン by ミシェル・シャプティエ」。M.シャプティエの現オーナーが敬愛する曾祖父の名を冠した、2022年2月発売のワインです。キレのある辛口なので揚げ物との相性は抜群。程よい酸味と熟した果実のようなニュアンスが、大根の甘味にぴったり寄り添います。

アペロレシピ_22_02

■ワイン紹介

マリウス ブラン by ミシェル・シャプティエ

原産国:フランス
ぶどう品種:ヴェルメンティーノ種
参考小売価格:税抜1,100円

 

 

 

 

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※ワインについては、記事掲載時点での情報です。